お騒がせしたフロンティアも直りました。
ご心配なく、ちゃんとプリントできます。
ところで当店では、フロンティアでのプリント対応として、
ネガでは、135フル、135ハイビジョン、135パノラマ、240カ-トリッジ、6X4.5、6X6、6X7、6X9、
リバーサルでは、135スリ-ブ、135マウント、240カ-トリッジ、240マウント、6X4.5、6X6、6X7、6X9、
が、可能です。
それぞれフィルムの大きさが違いますので、それにあわせたマスクを用意しています。
ですが、110のマスクは持ってないのです。
このマスクは一つで6万くらいだったかな?
なので年に1回有るか無いかの110のために用意するのは難しいわけです。
でも110の仕事が無いわけじゃありません。
ということで作ってみました。

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[0回]
上の写真は汎用のキャリアに135・240マウント用のマスクをセットして、110用に手を加えたマウントをセットしたところです。
実際に使う時にはマウントの左右にかぶさっている押さえはプラスドライバーを使ってはずします。
110を無理にプリントする場合、考えられる方法が二つ。
一つは、上記のようにマウント用マスクを使うこと。
もう一つは、スリーブ用のマスクを使うこと。
スリーブ用のマスクを使うと、110フィルムよりスキャン面が広いので、光が透過してしまう部分の対策が必要です。じゃないと適正露出でのスキャンができません。
何もしなかったら光が強すぎてアンダーになってしまうし、透過させなかったらオーバーになってしまいます。
現像したフィルムの未露光部分を使ってカバーするのが一番良いと思います。
でもここで問題が起こるのです。
110フィルムにもパーフォレーションがあります。
ここを光が透過してしまうので、やっぱりアンダーになってしまうんです。
それと、135フルでスキャンしますので、いちいちトリミングしてサイズをあわせる必要があるんです。
一方マウント用マスクを使う場合の最大のメリットは、110フィルムサイズのスキャンができることです。
サイズをあわせてトリミングする必要も無いですし、周りの光を遮断しとけば適正露出になります。
マウント用マスクでどうやって110の読み取りに対応するかと言うと、
このキャリアには、載せられたマスクが何であるか判断してスキャン面積やズーム比を変更する機能があるのです。だからそれを使うのです。
その判断の仕方は単純です。

マスクをはずすと、キャリアには上の写真のように5つのポッチがあります。
このポッチの押し方で、載せられたマスクを識別しているのです。
で、マウント用マスクのポッチを押さえる部分はどうなっているかと言うと、

上の写真で分かりますでしょうか。
固定されたポッチが一つあって、後二つ穴が開いています。
一番最初の写真を見てもらうと、マスクの右下に「240M」「135M」と書かれていて、どっちか選ぶようになっているのが分かりますでしょうか。
そこを裏から見たのがすぐ上の写真です。135のマウントを焼きたいなら外よりの穴にプラグを挿して、ポッチを押さえるようにしてやればいいわけです。
で、この二つの穴に何も挿さなかったら、キャリアのポッチの一番左側のポッチ一つだけが押されることになり、実はこれが110のマスクだと認識させる組み合わせなんです。
ここまで何の加工も無くできますのであとは110フィルム用のマウントを工夫すればいいわけです。
で、即席で作ったのがこれ、

空の135マウントに紙を重ね合わせて110フィルムが掛けられるようにしました。
240のマウントがあったらその方が穴の面積が狭いので都合がいいです。
で、これを使ってトライです。
しかし問題が、裏からの押さえが無いのでフィルムが少したわんでしまいます。
それと、フィルムスキャンの時に左右に移動しますので、マウントから左右にはみ出しているフィルムが、どこかにあたるとフィルムがずれて、スキャン画像がゆがんでしまいます。
たわみは次回の課題として、フィルムのズレは、マスクの横の方に少しだけ両面テープを貼ってフィルムがずれないようにしたら、うまくいきました。
スリーブ用のマスクを使えばスキャン時にフィルムを押さえてくれますので、ずれる心配は無いんですけどね。