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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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ヨーロッパ車も10年落ちとなると、やっぱり色々とトラブルは出てくるもので、その数は国産車の比ではないわけです。
23日に書いた球切れなんて言うのは通常メンテナンスでありますので、トラブルには入りません。
大きなトラブルを避けるためには、日頃から車の調子に気を配る必要もあると思うのです。
しかし、つい先日ですが、車に乗ろうと思ったら、エンジンがかからなかったんですよ。
燃料もあって、セルも回っているのに掛かりません。
点火がおかしいのなら排気が生ガス臭くなるはずですがそれもない。
で、あれば燃料が来ていないということになりますね。
P1050763.jpg
しかしそのあとすぐにエンジンは掛かりましたし、その後は特に何も起こりませんでしたので一時的に何かエラーが出ただけかなと思っていたんです。

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拍手[10回]

ところが今朝、子どもを乗せていざ出発と思ったら、またエンジンがかかりません。
先日のと同じ症状です。
セルは回リます。生ガス臭くもありません。
やっぱり燃料が行ってない。

うーん、仕方がない。
うちの子には電車を一本後にしてもらって、とりあえず学校へ。
という朝のバタバタがあったので、車はそのまま放置して、数時間後に見に行ってみますと、今度はなんとかエンジンがかかりました。
でも最初はちょっと不安定。
しばらくすると安定してきましたが、これはやっぱりフューエルポンプ関係でしょうね。

では原因究明と行きますか。

まずはリアシートを外して、フューエルポンプ周りを見てみます。
その写真が最初のもの。
矢印の丸い蓋の下にフューエルポンプがあります。

その右側に少し見えている灰色のがフューエルポンプのカプラーです。
P1050780.jpg
ではそのカプラーにテスターをあてて、ちゃんと電気が来ているか調べてみましょう。

すると、
P1050773.jpg
エンジン掛けてすぐは13~14ボルトを指してはいるものの、なんか不安定に電圧が変わって来ましたね。
でも何度かエンジンをかけ直しているうちに、電圧は安定してきました。

と、言うことは、フューエルポンプ自体の故障ではなく、電気系統の不具合ですね。
では手近なところから、
P1050776.jpg
カプラーが焼けてないか確認してみましょう。
見たところキレイですね。
赤矢印が電源線。
黄矢印がアースです。

P1050778.jpg
反対側も焼けた様子はありません。
配線自体は大丈夫そうですね。

一応フューエルポンプも確認してみましょうか。
P1050790.jpg
さっきの丸い蓋を外すとこうなってます。
矢印の内側に突起の出たリング状のネジを外せばいいのですが、かなり硬く締まっていますので、やっぱりSSTが要りますね。
でもここは見た感じでは異常が無さそうなので良しとしましょう。

配線が原因ではないのであれば、あとは制御系ですか。
ではフューエルポンプリレーを見てみましょう。
P1050795.jpg
この車の場合、リレーは運転席の足元にあります。
矢印の先に少しだけ見えているのがリレーブロックです。
本来ここにはカバーがついていますが、写真では既に外しています。

下からのぞくと、
P1050794.jpg
こんな感じ。
本来矢印のところには、その隣にある黒いリレーと同じ物が刺さっていましたが、この写真ははそれを抜いた状態。
刺さっているのが、フューエルポンプリレーです。
矢印のところは、本来フォグランプリレーが刺さるところなのですが、どちらも同じ型番のリレーが使われていましたので、試しにフォグランプリレーを抜いて、フューエルポンプリレーのとことに刺してみたというわけです。

コレで電圧を測ってみますと。
とりあえず安定している様子ですね。
やっぱりリレーが悪くなっていたんでしょうか。

P1050791.jpg
こちらが外したフューエルポンプリレー。

せっかくなのでちょっとバラしてみましょうか。
R0014374.jpg
カバーを外すとこうなっています。
フューエルポンプを動かしなさいという司令が来ると、コイルに電気が通って、矢印の隙間がなくなって、つまり接点が接触してフューエルポンプに電気を流します。
ということは、この接点が酸化するなどして接触が悪くなっているのかもしれません。

なので、この隙間にサンドペーパーを入れてある程度磨いてみました。

カバーにはこのリレーがどのような仕組みになっているか書かれています。
R0014376.jpg
何もない状態だと、3と4の接点がつながっています。
そして、1と2の間に電気が通ると、接点が動いて、3と4の接続が外れて、3と5がつながるということですね。

コネクター側で確認してみましょう。
R0014382.jpg
左上と左下が1と2。
ここに電気が流れるとリレーが作動して、赤矢印の3と、黄矢印の5がつながるわけです。
試しに接点をドライバーで動かしてみると、ちゃんと導通がありますね。

しかし、接点もそんなに酸化したり焼けたりした様子も無さそうなんですけどね。

もしリレーがまともでも症状が再発するなら、制御しているコンピュータの不具合ということになるかもしれませんね。
そうなるとちょっと面倒です。

しばらくこの状態で乗ってみて、もし再発したらその時の状態をテスターでよく調べてみましょう。
今回の作業で直ればいいのですが…

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◎ 拍手コメントより

いつも参考になります。このリレーブロックは、「CEM セントラルエレクトリックモジュール セム 」というものなのでしょうか。

北海道ボルボs60 t5 2012/10/03(Wednesday)17:41:21 Edit
◎ Re:拍手コメントより

北海道ボルボs60 t5さん、拍手コメント有難うございます。
セントラルエレクトリックモジュールというのはコンピュータのことですね。
CEMはどこにあるんでしょうね?
このリレーが付いているのは、エンジンコンパートメントヒューズボックスという、ヒューズブロックに一緒になっています。
CEMからの信号で、リレーが作動して、フューエルポンプが動くようですね。

【2012/10/0317:53】
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