明日は明日の風が吹く

これまで何回も府中市こどもの国に観望会に行こうと思ってはいるものの、そのたびに天気が悪く、でなければ行けないタイミングだったりとかで、もういつから行っていないのか思い出せないくらいになってしまいました。
で、今回ドイツの森に行きましたので、ちょっと遠回りして星を見に行くこともできそうですね。

と言う事でやって来ました。

[1回]

ここはどこかといいますと、美星天文台です。
開館は18時から、しかし着いたのは17時過ぎ。

太陽がちょうど沈む頃です。

まだまだ時間があるからどうしようかなと思ったんですが、近くにちょっと寄れるようなところもないし、
と思っていたら、おとなりのスペースガードセンターの資料館が開いていました。


この写真はスペースガードセンター。
資料館は、ここと天文台の間にあります。


ガードセンターのドームの中には、こんな望遠鏡が入っているんだそうです。
そしてこれで何をしているのかといいますと、宇宙から飛んでくるものを調べているわけです。
例えば小惑星などが地球に衝突しないだろうかということを観察しているわけです。

そういえば最近、小惑星が地球にすごく接近するというニュースが有りましたね。
ああいったものも観測しているんでしょうね。

それ以外にも、スペースデブリなどにも目を向けているようです。
スペースデブリというのは宇宙空間に有るゴミです。
実はこのゴミが大変な問題で、ゴミとはいえ移動速度が秒速4kmとかになるんだそうで、たとえ数グラムのゴミだったとしても、その衝撃はすごいものになるんだとか。

館内に実験したものが置かれていました。

10g前後のものでも、こんな感じで、金属板を貫いてしまうわけです。

実際、人工衛星にもデブリが結構衝突しているようで、

実際にデブリがぶつかった部品が展示されていました。
下側の銀色の板の切り取った部分にデブリがぶつかっていたんだとか。

こういうものも、今後の宇宙開発の大きな障害になるんでしょうね。

そうこうしているうちに、美星天文台の開館時刻になりましたので入ってみましょう。
ここのところ入場料の割引が続いてますが、さすがにここでは無いでしょう。
と思っていたら、何とここでもありました。
JAF会員だと10%OFFなんですね。


まず見たのがこちら。
ちょうどISSが通過するのが見えました。(矢印部)

空もだんだん暗くなって来ましたので、そろそろ101cm望遠鏡で観望できるようです。

今回見せてもらったのは、まずは今頭上に見えている木星。
それから、シリウス、何かの二連星、あとは、オリオン大星雲とか、かに座にある星団とか。

で、ここの観望のシステムって面白いんですよ。
まず望遠鏡で天体を見ますよね、そしたらその後、観望のために並んでいる列の最後尾に並び直すんです。
そしてみんなが同じ天体を見終わったら、次の天体に望遠鏡を向けてまた観望開始。
見終わったらまた列の最後尾に並んで次の天体に備えるという感じなんですね。

前回来た時はそんなことを知らなかったので、多分一回見ただけで帰ったはず。
このシステムが分かるようにしておいてくれればいいのに。


で、ひと通りの天体を見て、また木星に戻ったので、自分たちも並ぶのをやめて、テラスに出ることにしました。
テラスでは双眼鏡を使って、いろんな天体を見せてくれます。
望遠鏡より双眼鏡の方が見やすいんですよね。
ここではスバルや、オリオン大星雲などを見ることができました。

星を見るのは楽しいですね。
やっぱり美星は星がよく見えます。
ひと通り見ましたので帰るとしましょう。

帰りにガードセンターを見ると、ドームが開いて観察しているようでした。

そして帰りにお腹が減ったので、

盛たにで牛丼でも頂きましょう。