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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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最近はミラーレスでも防水のものとか出てきて、雨の中での撮影にも威力を発揮しそうですね。
私もそういうのが1台欲しいなぁと思うものの、機種選びはなかなか難しいところです。
コンパクト機の中には10m以上の防水機能を持ったものも最近では各社から出されていますね。
まぁ、さすがにミラーレスではそこまでの防水機能を持ったものは、まだ無いようです。
という事で今回はミラーレスの修理です。

ニコン1 J1。
コンパクトでなかなかいいカメラです。

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拍手[9回]

今回の修理はどんな内容かといいますと、
このカメラには防水機能が無いことが分かったということになるのでしょうか。
簡単にいえば水没です。

水没となると全損扱いです。
当然保証期間中であっても保証の対象では有りませんし、メーカーでの修理もまず受け付けてくれません。
普通に考えて、もし直る方法があるとすれば、中身を全部新しいものに取り替えるぐらいか…

という事で諦めていただいた上で、実験的意味も込めて修理してみましょう。
と言ってもやることは全部バラして全部洗って、クリーニングして乾かして組み直す。
ということぐらいでしょう。

ではバラしましょう。

まずは側面の2本のプラシネジを、両サイド合わせて4本外します。
そして底面のプラスネジも、とりあえず6本全部外しときましょう。

すると、背面カバーが、外れるんですが、

まだ液晶などのケーブルがつながっていますので、まずは黄矢印の部分のケーブルを外して、背面カバーを開いた状態のまま、見えている金色の板を外します。
赤矢印の6本のプラスネジで留まっています。

しかしこの6本、全部同じでは有りません。

赤矢印のネジは左下につきますが、これだけ短いです。
そして中央の上下2本は、ネジ山が狭いです。
つまり残り3本がタッピングということですね。


この金色のカバーを外すとこんな感じです。
これでやっとモニターのケーブルを外すことができます。
この写真を見て分かる通り、内部にはたっぷり水が入っていますね。

ではこの基盤も外しましょう。
つながっているケーブルをすべて外して、プラスネジ1本を外せば基盤は取れます。

そしたら早速クリーニングしときましょう。
クレのエレクトロニッククリーナーの出番です。
本来電子パーツの油汚れを落とすものですが、これ自体速乾性の油ですので、水分も飛ばしてくれるはずです。
エレクトロニッククリーナーで洗った後は、エアーを吹かして乾かします。
そしてハンダ付けのような錆びやすところは、綿棒にベンジンを付けて磨いておきましょう。

では次、前面カバーを外します。

レンズマウントの4本のプラスネジを外して行けばいいかと思ったのですが、前面カバーを外す時には、マウントはむるに外さなくても良かった感じです。

でもせっかく外しましたので、

その下にある板バネ3枚も取っておきましょう。

で、前面カバーを外すには、

これまた側面に2本ずつあるプラスネジを、両サイド合わせて4本外します。

しかしこれだけでは外しにくいので、

バッテリーBOXの奥にあるプラスネジを外して、上面カバーを持ち上げます。

すると、

こんな感じで前面カバーが外れます。

そしたら、マウント周りの赤矢印と黄矢印のプラスネジを全部外して、接点を浮き上がらせて、マウント内部のカバーを外しておきましょうか。
しかしこれも今外しておかなくても良かったようです。


そしてこちらが上面カバー。
このカバーの裏にもスピーカーなどがありますので、同じくエレクトリッククリーナーでクリーニングです。

上面カバーを外した下には、

シャッターボタンなどのスイッチが付いた基盤がありますので、これも外してクリーニングしましょう。
ここでも3箇所の締結のうち、赤矢印と黄矢印でネジの種類が違います。


その基盤を外して裏返した状態がこちら。
記憶用電池や、ケーブルのコネクタなどにも水が溜まっていますので、なるべく外して隙間に水分が残らないようにクリーニングです。


で、先のどの基盤の下に、こんな感じで接点のような部品がありますので、これも外してクリーニングします。
とにかくバラせるところは全てバラしてクリーニングです。

では肝心の撮像素子です。

矢印の3箇所で締結してありますので、これを外せば、


こんな感じで撮像素子のユニットが外れます。
この一番上にあるガラスは、ダストシールドなんだそうです。
つまりゴミよけ。
しかしこれももちろん汚れていますし、この奥にある撮像素子やローパスフィルターも汚れています。
基盤も濡れていることは言うまでも有りません。

ではでは、これらをすべてバラして、慎重に慎重にクリーニングしましょう。
基盤周りはエレクトリッククリーナーで、撮像素子関係は無水エタノールでクリーニングするのがいいでしょう。
仕上げは蒸溜水で拭き取ります。

見た感じ綺麗になったようです。
もし復活できたなら、試写してゴミが無いか確認ですね。

あとは、

ここと、

ここのネジを外して、フラッシュもクリーニングです。

最後に、

液晶周りの基盤も外しましょう。
矢印の黒いテープを剥がして、見えてくるプラスネジを外しましょう。


この基盤もクリーニング。


これで全部バラけたかな?
これでおそらく水分は残ってないとは思うんですが、後は組んでのお楽しみ。
しかしその前にもうちょっと。


※続きはこちら

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