尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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ニコン1 J1の修理の続き。水没したわけですから、当然レンズも水没なわけです。レンズは中まで見えますから、濡れた様子がよくわかりますね。
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しかーし、レンズはバラすのが大変です。このレンズはズームレンズ。セットの廉価なレンズと言えども、実に、9群12枚のレンズです。それだけでも若干気が遠くなります。しかもこのレンズ、ボディーが小さいだけにレンズも小さい。つまり部品が細かい。絞りもバラしてしまったら組めるかどうか分かりません。しかもしかもこのレンズ、手ブレ防止。まぁ、とりあえずバラせるところまでバラしてみましょうか。前からと後ろからと、まぁまぁ適当なところまでバラせますね。バラしたレンズはクリーニングして、鏡胴内に残った水分は、どうしましょうか。エレクトロニッククリーナーを使ってしまうと、外せなかったレンズが余計に汚れてしまう可能性もあります。ですので、ここはエアーを吹かして水分を飛ばしましょう。最悪寿命が短くなるかもしれないけれど、その時はレンズを買い換えるか…で、一番の問題は、手ブレ補正。鏡胴内で、スプリングに引っ張られた状態で、一枚のレンズがふわふわ揺れていますよ。本当は放っときたいところですが、その奥にもレンズがありますし、最低でもこのレンズは外してクリーニングしたいところです。細かいスプリング3本を外して、手ブレ補正用のレンズを外した状態がこちら。ふわふわ揺れているのは、矢印のベアリングに寄るものなんですね。うかつにひっくり返すと、このベアリングが何処かに行ってしまって、復活できなくなるところです。ですのでこれ以上バラすのはやめておきましょう。という事でここまでの分解でのクリーニングにとどめておきましょう。それでもほぼすべてのレンズのクリーニングができたはずです。しかし外したスプリングを掛けるのもとっても難しいですね。ではではまた組み直して、ボディーに取り付けて、ちょっと動くかどうか、カメラのスイッチを入れてみますか？煙が出て終わりというのはやめてくださいよ。まあ、全損と思ってやっているわけですから、ダメで元々か。いや、どうせなら動いて欲しいです。恐る恐るスイッチを…うん？おお、電源が入って映像が液晶画面に映し出されましたよ。これは一応直ったってことですか？ではこれでちょっと動作確認などしてみましょう。しかし、液晶内にも水が入って、表示が変になってますね。でもこれはそのうち乾いて綺麗になることを期待しましょう。が、しかし、電池がすぐに上がってしまいました。そうか、電池も水没したんでしたね。でも75%程は復活といっていいのではないですか？ではちょっと充電してみましょうか。が、充電しません…じゃぁ、これも直るかどうか、バラしてみましょう。ああ、やっぱり…シオ吹いてます。一応バラしてみますか？リチウム電池は危険なんですけどね。バラして基盤も洗って、みました。が、やっぱりダメみたいですね。では仕方がない、電池は新しくしてみましょうか。そしたら完全復活か？いや、電池がおかしくなったのは、もしかしたらカメラのせいとか？電池だけ新しくなって、カメラはダメですってことにならないで下さいよ。※続きはこちら
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