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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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ライカメーターのセレンというのは、どうして劣化しやすいんでしょうね。
ライカメーター以外ではセレンが劣化するということも殆ど無いんですけどね。セレンの塗りつけ方とかが違うのかもしれませんね。
という事でライカメータMの修理の続き。
分解を進めて、メータを外すところまで行きました。
今回はセレンを外して行きましょう。

赤矢印の板で押さえてありますので、それを外して、

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拍手[4回]

セレンのユニットを黄矢印方向に抜きます。


はい、外れました。
見ての通り、ライカメータのセレンは、他で見るセレンとちょっと違いますね。
表面がガサガサなんですよ。
それにちょっと茶色い。
よく見るセレン光電池は、もっと表面が滑らかで、紺色っぽいんですけどね。

ではこのセレンがちゃんと発電しているかどうか確認してみましょう。
テスターを当ててみると、光によって発電量は変わっていますね。
それなら接点を磨けば動きますか?

と思って各部を磨いて組み直してみたんですが、
やっぱり動きませんね。
ある程度発電はしているものの、メーターを動かせるほどの電力ではないようです。
残念。

と、なるとセレンの交換しかありませんが、同じ部品なんてあるわけもないですから、代替品で対応です。


毎度おなじみ太陽電池。
考えてみれば、太陽電池を使った露出計というのもあっていいのではないかと思うんですけどね。
まぁ、今更低レベルの露出計を買う人もいませんか。

では、この太陽電池の端子にリード線をハンダ付けして、

セレンが有った位置に配置。
この時、マイナス側のリード線は、矢印の位置にハンダ付けしときましょう。

場所を決めたら、

絶縁も兼ねて、ビニールテープで蓋をするように貼り付けます。

そしたらプラス側のリード線は、

メーターの端子にハンダ付けして、
他にも外したリード線をハンダ付けします。

しかしこのメーター、調整する部分が全く有りません。
元々セレンとメーターが直結してあるんですね。
ですのでとりあえず太陽電池とメータを直結して、振れ方を見てみましょう。

組み上がったライカメーターMを、直射日光が当たる所に持って行ってみましょう。

遮光板を開くと、
メーターは振り切りますね。

では遮光板を閉めて、明環境用にしますと、

ISO400で、1/500秒で、F8ぐらいですか。
ほぼ適正といっていいでしょう。
これならそのまま使えそうです。

では室内で、暗環境での表示を見てみましょう。
すると、
うーん、一絞りほどオーバー目ですかね。
しかし調整代が無いんですよね。
全体の微調整ネジはあるんですが、それを調整すると、明環境の表示まで変わってしまいますからね。
どうしましょうか。
まぁ、暗いところでオーバー目になる分にはとりあえずは困らないでしょう。
それと、オーナーさんにはこういう特性を伝えておけばいいでしょうし。

とりあえずこれで良しとしましょうか。
使ってみて不都合があれば、またその時対応させてもらうとして。

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