明日は明日の風が吹く

前々から思ってるんですが、きれいな天体写真が撮れないものでしょうか。
向島に住んでいますと、やっぱり街の光が多いのか、天の川が見えることも有りません。
それでももしかしたら、画像処理やらなんやらで綺麗な画像が作れるのかもしれないなぁと思ってみたりしています。
話によると、複数枚撮影して重ねたりすれば、ノイズの少ない綺麗な画像が作れるという話もあります。
そうすればもしかしたら、見えない天の川がきれいに浮かび上がるのかもという淡い期待が膨らんだりします。

夕方の空は星を見るには不都合は無さそうです。

[3回]

日もとっぷり暮れた22時頃、家の表の道に三脚を出して、ちょっと撮影してみましょう。
やっぱこの時期なら、夏の大三角でしょうかね。
一等星が3つもあるし、間を天の川が通っています。


アングルを決めて、そしたら連続して適当になんコマか撮ってみましょう。

どこがどうなのか分かりにくいですか?


この赤い三角が夏の大三角です。
こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルです。

しかし、天の川らしいものは全く写っていませんね。

やっぱ露光時間が短いですか?
では、ISO800で、F5.6、30秒露光してみましょう。

ある程度は明るくなりましたか。
わずかに天の川が見える気がするような感じ?

ではグレースケールにして、コントラストを上げてみましょう。

これでやっとわずかに認識出来ますか?


赤い雲にようにした部分が、天の川の暗い部分ですね。
しかし、これではお世辞にも綺麗な天体写真とはいえませんね。

という事で何枚も重ねて暗い星が浮かび上がってくるのかと思ってやってみました。

が、どうも考え方が間違っていたようですね。
なんコマも重ねて調整すると、写っているものがより綺麗になるという話で、写っていないものが浮かび上がってくるという訳じゃないようですね。
そりゃそうか。
天の川以上に空が明るかったら、天の川なんてどうやったって見えないわけですから。
極端に言えば、昼間の空を撮影したって、画像処理で星が見えはしません。

という事で、環境のいい場所で撮りましょう。

で、今は土星が見えてますね。

この矢印の先が土星です。
結構明るい茶色い星です。

ピクセル等倍まで拡大してみましょうか。

うーん、135mmではここまでですか。
今度望遠で撮ってみましょう。