明日は明日の風が吹く

連日、最高気温は30℃を軽く超え、35℃を超えたというニュースも珍しく無くなって来ましたね。
そうなるとやっぱりエアコンのお世話にならざるを得ません。
ところがですよ、うちの家のエアコンちゃん、室外機がうるさくなってきたんですね。
とりあえずは冷えてるので、大丈夫かなと思いながら使っていたんですが、やっぱうるさいみたいで、近所から苦情が来ましたのでもう放っておくことはできません。
エアコンを使わないようにするか、でなければ新しく買い換えるか。
しかしどちらもあまり選びたくない選択肢ですので、ここはいつもの様に悪あがきしてみましょうか。

もう15年ほど使っていますよ、このエアコン。

[11回]

それだけ使えば異音の一つも出ておかしくないでしょう。
私の予想としましては、ファンのモータのベアリングが逝ってしまわれているんじゃないかと予想します。
ベアリングの交換だけで済むのなら話は速い。
まぁ、直るかどうかわからないけど、とりあえずは分解です。
まずカバーを外しましょう。
上面カバーの左右に1個ずつ、合計2本のネジだけでカバーは留まっています。

上面カバーが取れたら、続いてそのまま前面カバーも外れます。
爪で引っ掛けてあるだけで締結なしです。


意外と簡単に前面カバーも外れましたね。
そしたらもうモーターにアクセスできます。
ですがその前にプロペラを外しておきましょう。
矢印のセンターの部分、ここはまぁ予想通りですが、逆ネジです。


プロペラが外れたらモーターを外しにかかりましょう。
写真では既に取っていますが、矢印の3箇所で固定されています。

そしてケーブルが上にあがって、向かって右側の基板の方へ入っていってますね。
もし圧着してあったら、最悪切断ということになりますね。

ではサイドのカバーも外してみましょう。

サイドのカバーも矢印の1箇所で締結してあるだけで、あとは爪を引っ掛けて固定してあります。
この下にもう一つ金属の小さいカバーがありますのでそれも外すと、
おお、どうやらモーターのケーブルはカプラーでつながっているようです。


これなら簡単。
赤矢印と緑矢印の2つのカプラーがつながっていましたので、これを外した状態。

これでモーター単体が取り出せました。
しかし問題はモーターです。
ブラシとかを痛めると取り返しがつかなくなったりしますので…



ではまずは全面の金属カバーが外せそうですので、マイナスドライバーでこじって外してみましょう。


意外と簡単に取れましたね。
で、恐る恐る軸を引っ張ってみますと、
あれ？
ブラシついてないですね。
前後にベアリングがあるだけの超簡単構造です。
もしかすると、基板の方で磁気を制御するようになっているのかもしれませんね。

まぁなんにしても簡単に分解出来ましたのでラッキーです。
で、軸についたベアリングの動きをみてみますと、どうやら奥側のベアリングが逝っちゃってますね。
前側は滑らかで大丈夫ですが、奥のベアリングは交換しないとダメですね。

奥側だけ交換してもいいのでしょうが、前側のベアリングももしかしたら近いうちに悪くなるかもしれません。
ガタを確認すると、やっぱりほんのわずかですがガタがある感じです。

ですので前後とも新品のベアリングに交換しましょう。

という事でベアリングをプーラーで抜いた状態がこちら。
赤矢印の2つのベアリングが、外した古いベアリング。
緑矢印のが新品です。

ではそれぞれ圧入しましょう。
プレス機がないので、プラハンでゆっくり叩きながら入れていきます。

そして、

新品ベアリング圧入完了。
動作を確認しても全くガタは有りません。
これなら異音もなくなるでしょう。

ではまた、モーターを組み直して、
組み上がったモーターを室外機に取り付けましょう。
ではカバーを付ける前に動作チェックです。

プロペラを手で回した感じは滑らかですが、エアコンが動き出すとどうでしょうか。

それではスイッチオン。

ちょっと間を置いて、プロペラがゆっくり回り始めました。
この室外機はいきなり回り始めないんですね。
そして回転が徐々に早くなって来ました。
今のところ順調ですよ。

そしてほぼマックスの回転になりました。

うん、異音全くなし。
超静かに回っていますね。

OKでしょう。
ではカバーを付けて、
はい、エアコンの室外機の修理、完了です。

これでご近所からの苦情もなくなるでしょう。