明日は明日の風が吹く

Sと言ったらエスロクとかエスハチとかを連想する人も多いかと思います。ヒストリックカーの世界では｢エス｣と言えばそっちになります。ところ変わって、世間話の中で「エス｣と言うと、「エム｣と対比して使われるような話になりますね。
しかしここでの「エス｣は、オリンパス・PEN-Sの事です。

どうでもいい話は置いといて、レストアの続きです。
シャッターは何回か分解洗浄を行ったら、まぁまぁの感じになってきたので、とりあえずオッケーと言うことにしときます。
メカ的な部分は終わりましたので、今度は見てくれをきれいにしていきましょう。
では早速ですが、革の貼り替えです。

今回も、Aki-Asahiさんにお願いしました。

[2回]

一昨日の記事でお伝えした通り、カメラ前側の革はボロボロになっていて貼り替えないとかわいそうな状態なのですが、裏蓋はきれいで、しかもオリンパスのロゴが型押ししてあります。
この裏蓋の革をはがしてしまうのはあまりにももったいないので、どうしようと思っていました。

で、Aki-Asahiさんのサイトを見ていたら、元の革に近いかなと思えるものがありましたので、それを注文して、前側だけ貼り替えるというのはどうでしょうと思ったわけです。

注文した革はすぐに届きますので、早速貼り替えです。
Aki-Asahiさんは対応がとても早いです。

バラす時に前側の革は既に全部はがしていましたので、貼り替え作業はすぐに行えます。残ったノリをアルコールとかを使ってきれいにはがしておきました。

位置をあわせながら貼っていきます。あまりレンズに寄せ過ぎてしまうと、シャッタースピードダイヤルの回りが渋くなりますので、少し余裕を持たせた方がいいでしょう。
貼り付け作業自体はすぐに終わります。

新しい革と古い革を比べると、

こんな感じです。
左下が元の革、右上が新しい革です。
まぁ比べれば分かりますが、普段は同じ様に見えることでしょう。
と言うことで、貼り替え作業、終了です。

きれいになってよかったねぇ。

で、今回はプラスしてもう一作業。
カメラ底面用の保護シートも売ってましたので、試しに貼ってみます。

言ってみれば極薄のシールです。
キズ防止になるということでは良いと思います。
が、メッキの質感とは違います。シルバーの他に透明タイプもあったので、そちらの方がよかったかも。
ただ、カメラの底ですので、普段あまり目に付かないので、シビアな目は必要ないでしょうね。

ということで、Sのレストア、これにて終了です。