尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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14日の記事で紹介しました、ミノルタAですが、分解していきましょう。 いつも通り巻上げから外しましょうか。 このカメラの場合は正ネジです。 逆ネジじゃありません。
[21回]
上のネジを外すと、 巻き上げレバーを留めている2本のマイナスネジが見えますのでこれも外します。 巻き上げレバーには、巻き上げ軸が戻るためのテンションがかかっています。ですからレバーを外すと軸が戻り方向に回っていきます。 巻き戻しノブは特に何も有りません。 軸の回転を固定して、ノブをゆるみ方向に回せば外れます。 外れた状態がこちら。 ノブの下に矢印Aのワッシャが有ります。矢印Bは巻き戻し軸を上下にスライドさせるためのガイド兼ベアリングです。 分解の時この部品は外さなくてもいいと思います。外してしまうと、軍艦部カバーを開けないと戻せなくなります。 あとは、両サイドと、後ろ真ん中のマイナスネジ、合計3本を外せば軍艦部カバーは外れます。 巻き戻しのガイドを外さない方がいいと言ったのは、 こうなっているからです。 矢印のクリップで、ガイドを押し込んだ時のクリックをしているんですが、このクリップを開いてやらないとガイドが入らないんです。だから軍艦部カバーがかぶさっていてはクリップを開くことができないから、ガイドをはめられないのです。 それと、軍艦部カバーにはシャッターボタンがくっ付いています。 矢印Aがシャッターボタン。Bがレリーズに押されるパーツ。 もうちょっと詳しく説明すると、この矢印の部品がシャッターボタンで、ワッシャがかしめてあるので抜けません。 しかし、一つ前の写真の矢印Bの部品はスポッと取れてしまいますので分解組み立ての時に落としやすいです。 それから、巻上げ部はこうなっています。 巻き上げ軸自体には戻りの回り止めがありません。だから巻き上げレバーを外すと、この巻いてあるスプリングのテンションに任せてゆるんでしまいます。 組む時はテンションがかかった状態を維持してレバーを付けなければいけないでしょうね。 次に軍艦部真ん中。 連動距離計とシャッタースピードダイヤルが有ります。 この写真の下方向がカメラの前です。 この写真で右側がファインダーの経路。左側が二重像のための経路です。 ファインダーの経路に有る45度の部品がハーフミラーです。 距離計の調整は、 アクセサリーシューのカバーを外せばドライバーが入れられそうですね。 それから、カメラ前面のレンズ周りのカバーは、 X接点のリングネジを外して、残り3本のマイナスネジを外せは簡単に外れます。 外した状態がこちら。 でも順番から言うと、先にレンズ鏡胴のカバーを外すべきです。 この作業ではピントリングの指のかかりの部品を外しています。本来ならそれは外さずに鏡胴のカバーのサイドの芋ネジをゆるめてまずカバーを外した方がスムーズですね。 次にレンズの前玉を外します。 外すと絞りが見えてきます。 外したレンズはこちら。 前玉が外れると、絞りリングも取れますので、そしたらレンズ後群も外せます。 ひっくり返すと絞りがばらけますので気を付けて。 レンズ後群の下には シムが入っていました。 では次にシャッターユニットを外しにかかります。 が、ちょっと長くなりますので、この続きはまた今度。 今回はいつもより詳しく説明しています。 でもミノルタAを持っていて、しかも分解してみようと言う人が世の中に何人いることか。 この記事が誰かの役に立つ事はほとんど無いような気はします。 ま、いいか。