明日は明日の風が吹く

日曜日にうちの子と二人で、向島をグルッとまわって写真を撮ってきました。
今回はそのうち、兼吉で撮影したものを紹介しましょう。

兼吉は向島の北部で、尾道旧市街から尾道水道を挟んだ対岸です。
造船が盛んだった頃は人の往来も多く、結構な街でしたが、造船の衰退に比例して街も衰退し、昭和40年代から50年代の雰囲気のまま時間が止まったようなところです。

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ですが、尾道の町並みや、その前に広がる尾道水道など、尾道の街が一番きれいに見えるスポットだと思います。

では兼吉にある山に登ってみましょう。
山の名前は多分「竜王山」、通称「一本松」です。
頂上からの眺めはこんな感じ、

浄土寺山方面に目を向けた風景です。
尾道を望む眺めはきれいです。

ところで、今回のカメラは、「とんど」の時に使った組み合わせでの再挑戦です。
つまり、「シロコンタ君」ことコンタフレックススーパーBと、プロテッサー35mm F3.2の組み合わせです。
あの時はすごくコントラストの高い写真になってしまったので、何かいい対策は無いかなぁと考えていたんですが、そんな時ふと昔のことを思い出しました。
今頃はレンズにつける標準的なフィルターと言えばプロテクタータイプで、ほとんど素通しになっています。ですが昔は、一般的にスカイライトが使われていましたね。
もしかしたらスカイライトをつけると、少し軟調になるかもしれないなと思ったわけです。
と言うことで今回プロテッサー35mmにスカイライトをつけて試してみようと言うわけです。

尾道水道の方へ降りていくと、斜面は結構急です。

九十九折の坂道があります。

先程のフィルターの話ですが、実は問題があります、以前にもお伝えしたと思いますが、プロテッサー35mmのフィルター径は57mmなんです。
そんなサイズのフィルターはありません。
仕方が無いので、58mmのスカイライトをガムテープで巻いていきました。
今回は格好は二の次です。


光と影が面白かったので撮ってみました。


兼吉には狭い路地があります。
奥には社が見えます。


社にはお地蔵さんがありました。
身代わり地蔵だそうです。
私も今までそんなこととは知りませんでした。


海岸まで来ると海はすごく近くにあります。
妻が尾道に初めて来た時、「海があふれそう｣と言っていたのを覚えています。
言われてみればそうですね。
海面と陸地の差があまり無いですからね。
瀬戸内海は穏やかですが、その中でもより穏やかな尾道水道ですから、大きな波は船が通った時ぐらいです。
でも実際時々海はあふれます。


工場から道路をまたいで入川までせり出したクレーンもあります。
このクレーンを下から見たのが最初の写真です。


ボクも撮影を楽しんでいます。
彼が今回使ったのは、ライツミノルタCLと、Mロッコール40mm F2の組み合わせです。
露出計がおかしくなった個体が多いですが、この個体はグッドでした。
またそのうちライツミノルタの修理もしてみますか。


こちらは向島紡績のレンガの壁です。
戦前からある建物らしいです。

と言う感じで兼吉をご紹介いたしました。
スカイライトの効果は結構あったと思います。
とんどの時より白飛びは緩和されています。
より階調が出てきた感じがします。
このレンズにはスカイライトが必要なようですね。
でも問題はフィルター径です。
どうしましょうか。

と言うことで、次は向島の南の方を紹介したいと思います。