明日は明日の風が吹く

このブログの常連のminatoさんからレンズの修理の依頼がありました。
オリンパスのFズイコー50mm F1.8です。
minatoさんによると、落としてしまったらしいのです。
カメラとかを落としてしまうととっても悲しいですね。
私も先日、リコーマチックをうちの子が岩にぶつけてしまってキズだらけになってしまったのでとても悲しかったです。

ところで症状は、外見的にはあまりダメージはなさそうですが、当初絞りリングが動かなかったらしく、マウントあたりを分解したりこじったりしたら動くようになったらしいのですが、ピントリングが最後まで回らないと言う物です。

[33回]

最短撮影距離の方には動きますが、無限遠の方には最後まで回りません。
カメラに付けて見てみると、ピントリングは無限遠まで行かないにもかかわらず、実際のピントは無限遠を通り越しています。
これではピントリングの調整だけでは直りませんね。
それと、ショックのせいか、レンズ内に大きなゴミが幾つか出て来ています。
オーバーホールしときましょう。

では分解にとりかかりましょう。

まずはフィルター取り付け枠内側の化粧リングを外します。
このレンズはカニ目は一切使われていませんので、ゴムとか使って分解していきます。
どの部分も正ネジです。

このリングが外れたら、

フィルター取り付け枠とか、

あんなのや、

こんなのが次々と外れます。

そしたら真ん中のリングを、

またゴムとか使って回して外します。

するとまた

前群のレンズが、


2枚、次々と外れていきます。


このとき既にヘリコイドは露呈しています。

ここまで分解してもゴミは取れません。
もっと奥のようです。
次のレンズもゴムとかで外れると思うのですが、どうも硬くて外れません。

では作戦を変えて後ろから外してみましょう。

まずはマウントを外します。


左が外したマウント部。
これでレンズ後群が外しやすくなります。


まず一番後ろのレンズが一枚外れました。

が、次のレンズが、これまた硬くて外れません。
ここのレンズ取り付け部も、中群のレンズ取り付け部も、ネジが二重に締め込まれる構造になっているためでしょうね、すごく硬く締まっています。

さてどうしましょう。
永くなりましたので続きはまた今度。