明日は明日の風が吹く

昨日の夜は久しぶりに星が見えたので、うちの子と星の観察をしました。
先日の日曜日も府中市こどもの国で観望会が予定されていましたが、その日も空は曇っていましたので、おそらく中止だろうと判断して行きませんでした。
そういうことも有って星を見たいなぁと思っていたところでした。

ところで今は火星が見ごろのようです。
これまで天体望遠鏡で色々観察していましたが、双眼鏡でも結構いけるという情報も有りましたし、双眼で見る方がみやすい気がして、今回は古い双眼鏡を引っ張り出してきて使ってみることにしました。

その双眼鏡には三脚アダプターが付いていましたのでおあつらえ向きです。
三脚に取り付けて観察してみましょう。

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火星は今はほとんど真上位です。
ですので双眼鏡の設置も、上の写真のようになります。

ということで、観察の方はというと、やっぱり天体望遠鏡とは倍率が違いますので、火星を見ても点にしか見えません。

でもね、オリオン大星雲は意外と見やすかったですね。
それで1月28日の記事でも書きました「必殺！望遠鏡の接眼レンズにコンデジあてて撮り！」をやってみたのですが、

なんも写りませんでした。
カメラがおかしくなった？と思って試しに双眼鏡を通さずに月に向けてみましたが、ちゃんと撮れるようです。

なのでオリオン大星雲も同じく撮影には成功しませんでした。
まぁ、目的は観察であって撮影ではありませんので、とりあえず観察は成功ということにしときました。

この日は晴れてはいるものの、少しだけもやがかかった様な感じで、それに加えて月も明るかったので空全体がうっすら明るい感じになってちょっと星を見るにはむいていませんでした。
ですので土星も上がっているはずでしたが、月の近くはハレーションが起こったように明るくなっていましたので、観察することができなかったのは残念でした。
半月ほど後なら観察しやすくなるでしょう。

ところで、どうして撮影がうまくいかなかったのか気になりますので確認してみました。
明るい時に双眼鏡での撮影がうまくいくかやってみました。

三脚に据えた双眼鏡の接眼レンズにリコーR5をあててみます。
今回観察に使ったのは、20倍で対物レンズが50ｍｍの双眼鏡です。
8倍30も一緒に持っていって観察したのですが、8倍30の方は手持ちでもいけますし、視野も広く、星を探しやすくてしかも明るいですので、誰でも簡単に使える双眼鏡だと思います。
天体観察入門にはお勧めです。
一方20倍50は、手持ちでは星を見るのがちょっとしんどいです。
しかも視野も狭いので星の導入が難しいですね。
その代わり当然ですが大きく見えます。

話を戻して、デジカメを接眼レンズにあててみますと、、

視野狭。

どこを見たかと言うと、

これが28mmで双眼鏡を通さずに撮影したもの。
赤い四角の部分が、

200mmでの画角。

その中の赤丸の部分が、先ほどの双眼鏡を通した画像の画角です。
ではということで、双眼鏡を通してデジカメのズームを200mmにしてみましょう。

なんと、視野はさらに狭くなりました。
なんで？

ああそうか、もしかしてアイレリーフか。
200mmにしてしまうとレンズの長さもだいぶ長くなりますからね。
撮像素子までの距離はアイレリーフの範囲からかなり離れてしまいますね。
だから視野がものすごく狭くなるのか。

じゃぁ「必殺！望遠鏡の接眼レンズにコンデジあてて撮り！」をするには、広角端であんまり広角じゃないカメラを使うのが効果的かも。
しかもレンズの飛び出しの少ないやつ。