明日は明日の風が吹く

クラカメユーザーや、レストア記事なんかでもよく見かける機種として、キャノネットがあります。
後世での人気は、現役時代の人気に比例するような気がします。
このキャノネットも例外では有りません。
うちにも何台かのキャノネットが転がっていますが、その中でも私の好みはセレンを使った初期型。
やっぱり電池を使わないカメラがいいです。
と言うことでちょっと直してみましょうか。

キャップもフードもフィルターも付いています。
比較的きれいな感じですね。

[1回]

ところでネットで「キャノネット｣をネットで検索すると、キャノンのインターネットサービスとしての｢キャノネット｣がトップでヒットします。
ネットを使ったビジネスサポートや、プロバイダーとかをやっているようです。
ただ笑ったのが、このサービスのロゴマークが今回紹介するカメラ、「キャノネット｣のロゴマークと同じと言うこと。
知ってる人は笑ってしまいます。

ではカメラに戻って、

二重像合致式連動距離計によるフォーカス調整。
シャッタースピードは最速で1/500秒と、一般的。
シャッター優先オートと、マニュアルでの露出調整ができます。


レンズ下側にはフィルム感度設定レバーがあります。


開放絞り1.9は、廉価な普及機には余る性能と思えます。
だからこそ人気が出たんでしょうね。


巻き上げはカメラ下部にあります。
リコーマチック35にも使われているタイプのトリガー式。
リコーマチック35が前に回すのに対して、キャノネットは後ろに回すようになっています。
このトリガータイプの巻上げがいいんだと言う話をよく聞きますが、個人的にはリコーマチック35のように前に巻く方が使いやすいと感じます。


フィルム室もきれいです。
モルトはくたびれていますが。

では悪いところはと言うと、

ネジが1個無い。


ファインダーが思いっきり曇っています。

後は露出計の動きが若干悪いような気もします。

それ以外はシャッターも全速ほぼ正確に切れていますし、絞りもちゃんと動いて、露出計がまともならオートも大丈夫そうです。

ではでは、

軍幹部を開いて、ファインダーの掃除をしましょう。
でも見た感じあんまり汚れてないですね。
ピンセットにティッシュを巻いて、アルコールをつけて拭きます。
ハーフミラーには触らないように。

一応掃除はしましたが、あんまり明るさは変わらないような感じですね。
もともと暗いファインダーなのでしょうか。

あとはメーター、周りをりょっと見ましょう。

ちゃんと光に反応してるし、動きも悪く無さそうです。
後は撮影して確認してみますかね。

と言うことで今回はこれだけでレストア完了です。
ではそのうち持ち出して撮影してみましょうか。

でも個人的にはこのカメラ、デカいからあんまり好きじゃなかったりします。