明日は明日の風が吹く

昨日は慰霊の日でした。
昨年も記事を書きましたが、原爆記念日と同じく、慰霊の日も悲しい歴史を伝える日ですね。

でも今年は、戦没者の慰霊の気持ちだけでなく、他の感情も加わってしまった感じが有ります。

[1回]

その大きな原因は基地移転問題ですよね。

さてこの問題。なんとか解決したいところです。
自民党政権時代には、のらりくらりちょっとずつちょっとずつ前に行ったり後ろに行ったりしていましたので、大きな賛同を得られない代わりに、大きな反発も起こっていませんでしたね。

でも民主党政権になって、それではいけないという気持ちを背負って動き始めたはずでした。
沖縄の負担を何とか軽減してあげたいという気持ちがあったからこそ急激な動きになったと思います。
しかしそこで問題になったのが移転先が決まらないということと、基地を置く上での戦略的な立地ということ。
アメリカとしては戦略的に沖縄に置いときたいのは当然です。
ですがそこは日本でのことですので、日本の考えも聞く姿勢はあった。
しかし国内ではどこも｢だからといってうちの近くはいや｣という話。
それで話が動かなくなったんですよね。

そこで一番まずかったのが社民党の動きでしょう。
沖縄から基地をよけさせることだけで、どこにもって行くかという話が無い状態での主張は、一見沖縄のためを思っているようにも見えますが、結果を見て分るとおり、周りを混乱に陥れる以外に何も起こらないわけです。
それなのにそんな主張を続けた社民党を好評価するなんて。
もちろん民主党の動きが悪くなかったわけではありませんが。

でももっとシンプルに考えてみて下さい。
米軍基地はアメリカが置いたものです。
日本が要望したものではありません。
ですから、基地周辺の環境を整えるのはアメリカの仕事のはずです。
その矛先を自国の政府に向けるというのは、どうも私には理解しにくいです。
沖縄県の立場としては、もちろん国として独立しているわけではありませんから、日本政府に要望を出すというのが筋でしょう。
しかし国民は、何で自国の政府を追い詰めようとするんでしょうか。
もちろん沖縄県民からしてみればちょっと話が違います。沖縄は戦前から、いやもっと昔から日本のために犠牲になった部分が沢山あります。
そういった歴史的な事実を顧みるにつけ、また自分たちに背負い込ませるのかと思うのは当たり前の話です。
ですが他県民は?
地元への受け入れを拒否しときながら、それと一緒になって国を追い詰めてどうするんですか。

だから私個人としては、向島や因島に米軍基地が来て欲しいと思ってます。

それにしても菅総理は挨拶の中でなぜ「全国民を代表しておわびを申し上げる。」なんて言ったんでしょうね。
沖縄に米軍基地が集中したことを黙認していた国民も政府と同罪という意味なのか?
それともやっぱり誰も基地を受け入れてくれないからかな?



もっと穏やかな慰霊の話を書きたかったのですが、こんな内容になってしまいました。
私も沖縄県民の感情が完全に分かっているというわけではありませんから、いろんな部分で考え方が異なっているかも知れません。

ただ、ユイマールの精神や、イチャリバチョーデーの心を持つ沖縄の人たちだからこそ、日本のためになるだろうという気持ちでいてくれたんだと思います。
その気持ちは汲むべきですよね。

今年も夏休みに行ってみますか。