明日は明日の風が吹く

今回はK2の話を。
と言っても表題にあるように標高世界第2位の山「K2」じゃありません。
ここではやはりカメラの話。
ペンタックスの一眼レフK2です。

この個体にはなぜかタムロンが付いています。
せっかくペンタックスなのにと個人的には思ってしまうんですが。

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で、このカメラですが、修理依頼です。
シャッターを切ると真っ暗になるそうです。

で、見てみると、よくあることですが、ミラーが上がった時に当たるモルトが朽ちて粘っています。
ではここのモルトを交換して、ミラーを拭いてやれば修理完了ですね。

スクリーンやミラーにキズを付けないように注意しながら、古いモルトをはがして、はがした所をベンジンで拭いて、そしたら新しいモルトを貼り付けましょう。

手前と奥と、2箇所のモルトを貼り替えました。
そしたらミラーもちゃんと動くようになりましたので、これで修理完了です。

と、思ったんですが、どうもASA感度設定ダイヤルが硬いです。
ここもすぐに直せそうなのでバラして掃除しましょう。
ASA感度設定ダイヤルはマウント部にあります。


マウントを外して、


露出補正リングを外して、
このとき矢印のレンズのロックピンをなくさないように気をつけて、


ASA感度設定ダイヤルを外します。
このダイヤルは、緑矢印の溝が、赤矢印の突起にはまり込むようになっています。
上の写真ではASA設定ダイヤルは裏返してあります。

で、各部を掃除して組み直したら、ASA設定ダイヤルもちゃんと動くようになりました。
ということで、はい、修理完了です。

と、言いたかったのですが、レンズをはめてみると、開放測光になりません。
絞りリングで絞ると、絞りも絞られてしまいます。

なにこれ、まさか絞り込み測光じゃないでしょう。

ちゃんとレンズにも、ボディー側にも、開放測光用のレバーはありますよ。

この矢印がボディー側のそれ。

ということは、これがちゃんと当たってない?

レンズ側のレバーを少し外に曲げてみると、
うん。
ちゃんと開放になりました。

と言うことで、今度こそ、修理完了です。
よね。