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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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ハーフサイズのカメラと言えば、オリンパスペンがあまりにも有名ですが、それ以外のメーカーからも色々と魅力的なカメラが出されました。
その性能はどれもがペンをしのぐものと言う気がしますが、それでもなおペン人気は不動のものだったのではないでしょうか。
それはおそらくスペックには現れない写りの良さという部分で優れていたのではないかと思います。
ところで今回ご紹介するカメラは、オリンパスペンのライバルの一つ。
直接的には以前ご紹介したペンDのライバルと言うべきものだと思います。
R0012620.jpg
キャノン デミS。

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ではどんなカメラか見てみましょう。
R0012619.jpg
無骨なペンのデザインに比べて、柔らかく都会的です。
カメラっぽさで言うとペンの方ですね。でもこちらの方が使いやすそうです。

R0012621.jpg
レンズは30mmのF1.7。
このスペックからすると、写りにこだわったモデルと言う感じですが、どんな描写を見せるのか。
ただ、この個体は、シャッターが開きっぱなしになってますね。
それに絞りも動いていません。

R0012631.jpg
シャッタースピードは、1/500から1/8秒とB。
スロー側がちょっと寂しいですが、通常の撮影ではこれより遅いシャッターを切ることはまずありません。
絞りは開放F値の1.7から16まで。
欲を言えば22まで欲しいところです。
で、このカメラは連動距離計はありませんから、当然目測なんですが、ピントリングには距離表示がありません。
これはちょっと使いにくいですね。

R0012622.jpg
一応裏蓋部分に距離の換算表がありますが、いちいちこんなん見てピントを合わせる事は無いでしょう。
レンズのスペックから考えると、ちょっとちぐはぐな感じがします。

R0012624.jpg
感度設定は400までありますので、現代でも実用的です。

R0012626.jpg
このカメラには、PEN-Dと同じく、セレンの露出計が付いています。

R0012625.jpg
ただ、PEN-Dと違うのは、PEN-Dがライトバリュー値を表示するだけのメーターであるのに対して、デミSは、露出操作に連動した追針式になっています。
これは使いやすいですね。
でもこの個体では露出計はうまく動いていませんね。

R0012623.jpg
底面は特に何もありませんが、巻き戻しボタンが必要以上にでかい気がします。

R0012628.jpg
裏蓋を開けると、モルトは腐ってます。
面積が広いので貼り替え作業がたいぎぃですね。

R0012629.jpg
フィルム室内は腐ったモルトが飛散している以外は傷みも無さそうです。

このカメラですが、全体的に見て基本がファミリーユースと言う感じです。
そのカメラにマニュアル露出が可能な明るいレンズと、連動露出計をつけたという感じでしょうか。
そのためにどうもちぐはぐな設計になっています。
最初から写りのよさを求めていたペンとは設計思想が違います。

だがしかし、実際に使ってみるとどうでしょうか。
ではレストアに入りましょう。

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