明日は明日の風が吹く

やっと乗り始めたボルボS60 T5ですが、10年落ちですので色々と悪いところもあります。
今一番気になっているのはルームミラーです。
何でそんなものが気になるのかといいますと、
この車のルームミラーは液晶式の自動防眩でして、ヨーロッパ車のこのタイプの例に漏れず、どうやら液晶漏れのようでございます。

ご覧になって分かりますでしょうか。赤矢印の部分と緑矢印の部分で明るさに違いがあると思います。

[3回]

実はこれが自動防眩ミラーの不具合なんです。
自動防眩ミラーと言うのは、後からライトが当たった時、ミラーの反射が眩しくならないように液晶を使って暗くすると言う仕組みです。
妻のグランセニックにも採用されています。

色々調べてみると、どうやら日本の夏の暑さに耐え切れず、液晶の液を噴出してしまうようなのです。
そうなった状態が最初の写真。
場合によっては全部抜けきってしまうのでしょうが、抜けた後もほんの少しの残留物があって、ミラーがきれいに見えなくなるようなんです。

で、修理するには交換しかないと言う話です。

どうせ交換するしかないならバラしてみましょう。
まずは外観を確認します。
ミラーの裏側、つまり車で言えば前方にもセンサーが付いています。
よく見ると、クラカメでおなじみのCdsセンサーです。
後ろ側、つまりミラーのある面にもセンサーがあります。

向かって右がCds、左はダミーです。
その間に運転席用のシートベルト警告灯があります。
これらのCdsの作用は、多分前方が暗い時に後が明るくなると、ミラーを暗くすると言う感じだろうと思います。

バラすにはまず、

このカバーを開けます。
ご丁寧にヒンジが付いています。


そしたらその下にあるボルトを外しましょう。
右側はアース端子と共締めになっています。

ボルトを外したらミラーを引っ張って、ちょっと外れたら前方に押すようにすると、ルームランプユニットごと外れます。
いくつかの配線がつながっていますのでカプラーを外します。
ミラー本体にも配線があります。
その配線を外すには、まずミラー裏の真ん中にあるカバーを外して、その上にあるスプリングも外して、ミラーの下にある穴から細いドライバーとかを突っ込んでカプラーのロックを外すと言う手順になります。

ミラーの根元はトルクスネジでルームランプユニットに締結されていますので、これを緩めれば外すことができます。


ではミラー本体をバラします。

ミラーの枠ははめてあるだけです。


引っ掛かる部分はこんな感じです。
本体ケースの方を広げるようにすれば外れていきます。


ミラーの中身がこちら。
裏から見ると、

こんな風です。
シートベルトのワーニングと自動防眩機能だけでここまでの基盤は必要なんでしょうか。
もっと小さくまとめられそうですが…

で、問題の液晶なんですが、

赤矢印の部分で全周シールされていて、緑矢印の部分で切れています。
多分ここから液晶の液を入れて、シリコンでシールしているんだと思います。
ここのシリコンのシールがあまくなって漏れたのかな?


別方向から見るとこんな感じ。
全周シールが切れた部分にシリコンを塗ってあります。

と言うことはですね。
減ってしまった液と同じ成分のものをシリコンシールの所から流し込めば、なんとなく直りそうな気がするんですが。

と思って、液晶の液って売ってないのかと思って調べたんですが、どうも見つかりません。
どこかに売ってないですかね。
それとも他の液晶から集めてくる?
うーん。
どなたかいい方法をご存知の方は居られませんか。

でなければ、ミラーシートのようなものを貼ってみますか。
それとも自動防眩じゃない中古に代えますか。