明日は明日の風が吹く

うちのS60ですが、購入当初からエンジンのアッパーマウントが切れていたんです。
ヨーロッパ車では良くある事ですし、もちろん承知で買いました。
なので直してあげましょう。

とは言え、ボルボの部品って結構高いんですよ。
そういう意味ではボルボと言う車は、いくら車両価格が安いからといって、私のようなお金持ちで無い人間が乗るような車じゃないんだろうなと思ってしまいます。

[3回]

例えば今回交換しようとしているアッパーマウントですが、安く入手できたとしてもマウントアッセンブリーだと約1万円。ブッシュだけでも約5千円です。
なのでここはやっぱり海外通販でしょう。
円高だし。
て感じで今回購入したのはもちろんブッシュだけなんですが、強化ブッシュでも約2500円です。
ただ問題は送料がかさむ事です。
ですので必要なものをまとめて一括購入です。
ですが今回は初めてのボルボ屋さんなんでタイミングベルトやウォーターポンプなど数点に抑えておきました。
購入したお店は「Parts For Volvos Online」と言うイギリスのショップです。


こちらが今回購入した強化ブッシュです。

前にも書いたことがあるかもしれませんが、車のパーツを海外から買う時はイギリスのショップがお勧めです。
なぜかと言うと、ヨーロッパで英語を使っている国であることが一つ。
こちらの下手な英語でも理解されやすいです。
それと、他の国に比べてまじめである事。
連絡に対する返信も速いですし、商品の発送も速いです。
イタリア人ではこうはいきません。
あと一つは、右ハンドル車の部品が調達しやすい事。
などの理由からです。

それとこれはあまり直接は関係ないかも知れませんが、イギリス人ってレストア好きです。
だからヒストリックカーの雑誌も面白いのがあるし、ショップも充実している気がします。

では交換しましょう。
まずは古いブッシュとアームを締結しているセンターのボルトナットを外して、アームのもう片方のボルトナットも外します。
が、切れたブッシュの所のボルトナットは外れたのですが、もう一方のが硬くて外れません。
しかもボルトとナットの頭がJIS規格じゃない感じ。
切れたブッシュの方はボルトの頭は17mmで普通ですが、ナットの方が19mmではちょっと大きすぎる。
工具を持ってないから分からないけど、もしかしたら18mmかも知れない。
で、もう一方のボルトナットがまた特殊で、ナットは先程と同じ19mmよりちょっと小さめ。そしてボルトの方がなんと15mm。
たまたま工具があったので掛けることができましたが、普通は15mmなんて持ってないですよね。

とは言え、先にも書きましたように外れません。
仕方がないので一見ストラットタワーバーに見えるトルクロッドごと外しました。

ちょっとこのあたりの説明が言葉ばかりですいません。

で、古いブッシュは圧入かと一瞬思ったんですがそうでもなく、外周が樹脂でできていますのでマイナスドライバーとかでこじってやれば、バキッと割れて取れます。

こちらが古いブッシュ。
ご覧の通り切れてます。

外れたら早速新しいブッシュを取り付けましょう。

これがブッシュとセンターの金属チューブを取り付けた状態。

ではトルクロッドを元に戻しましょう。

うーん。
なんだかブッシュの色に品が無いですね。
ま、いいか。

で、強化ブッシュで強くなったのはいいのですが、

今度はトルクロッドとかのブッシュのやわらかさが目立ってきてしまって、こっちも替えたくなってしまいました。
が、ここは無用な出費は抑えて、不具合が無ければこのままいきましょう。


今回の作業では、ボクも手伝ってくれました。
ではボルトの締め忘れや工具の仕舞い忘れが無いか確認して、ブッシュ交換作業終了です。

ところで交換後のフィーリングはと言うと、アイドリング時の振動が伝わりやすくなってしまいました。
なんだそれ。
ま、それもそうか。