明日は明日の風が吹く

昨日の記事でバラしに掛かったペンタックスSVです。
バラしてみるとなかなか整備性が良いなと言う印象です。
人気の出た機種は整備性もいい傾向にあるような感じがします。
修理しやすいと言うのも性能の一つかもしれませんね。
と言うことで昨日の続き。
シャッター周りをバラしてシャッターをあらわにしてみますと、

こうなってました。
つまり、後幕のリボンが切れています。

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でも幸いなことに、途中で切れているわけでなく、ドラム部分の接着が取れてるようです。
じゃぁ、ちゃんと動かないかもしれないけど、とりあえず元の形に戻してみましょう。


まず、リボンの先にテープを貼って、隙間を通せるようにします。
そしたら赤矢印の先幕の下の隙間からリボンの先端を差し込んでいきます。
この写真のようにリボンが通ったら、緑矢印のドラムにリボンの先端を接着します。
今回は接着剤としてセメダインスーパーX2を使いました。
貼り付け位置は、巻き上げて後幕がいっぱい巻き取られた状態、つまり、リボンが一番短くなった状態で決めました。


接着剤をリボンの先端につけたら、ピンとなるようにドラムにつけます。
そしたらずれないように今回はマスキングテープで固定しました。
では接着剤が硬化するまで待ちましょう。


半日ほど放置して、マスキングテープをはがした状態がこちら。
うまくいったんじゃないですか?

そしたら次に、カメラ底面にあるドラムのテンション調整ネジを締めて、巻き取りドラムが自分でちゃんと巻き取るように調整します。

ではちゃんと動くかどうかやってみましょう。
巻き上げて、シャッターを押してみると、

オッケー。
シャッター切れましたね。
後幕がちゃんと動くように、もうちょっとテンショナーを調整して、これでとりあえずシャッターの動きは復活しました。

でもね、5日の記事で紹介したように、シャッター幕はパリパリのヒビだらけです。


これは光が漏れてるんじゃないですか?
と思って裏から光を当てて見ますと、

プラネタリウムか?
こちらは先幕ですが、後幕の方も穴がありました。

さてどうしましょうか。
まぁ最終的にはシャッター幕を交換するとしても、直せるかどうかチャレンジしても面白いですね。

で、思いついた方法がこれ。

先ほどリボンの接着にも使ったセメダインスーパーX2 です。
これでどうするのかと言うと、

塗って穴をふさぎます。
綿棒で塗っていたんですが、最終的には指で塗った方がうまくいきました。

ではこの状態で裏から光を当てて、光が漏れる所にもう一度塗るという作業を繰り返します。
一通り塗り終わったら、しっかり硬化するまで1日ほど放置しときますか。

続きはまた今度。