明日は明日の風が吹く

昨日の記事でEOS用のM42マウントアダプターを買ってみた話をしましたが、EOS 5Dにツアイスイエナのテッサー50mm F2.8をつけて試写してみましたのでご紹介します。
Nutscoさんからも「とうとう手を出してしまいましたね。フルサイズが欲しいです。で、高いしな〜。」と言うコメントとともに拍手を頂きました。

今回はちょっと大きめの画像でアップしていますので、画像をクリックして拡大してご覧ください。
まずこの写真は、福山大学のマリンバイオセンターの水槽です。
でっかいシャコがいました。
絞りは開放の2.8。
ISO1600にして絞り優先で1/125秒です。
最短撮影距離に設定して体でピントを合わせました。

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被写界深度も浅くなって面白いですね。
ピントが来ている部分は結構シャープです。


こちらも撮り方は最初の写真とほぼ同じです。
3種類のウツボが仲良く並んでパイプに入っていました。


こちらはサイクリングロードから撮った因島大橋です。
これも開放で撮りましたので、ISO400でも1/8000秒になってしまいました。
無限遠で撮ったはずだったんですが、なんとなく遠くになる程ピンがあまくなっているような感じがしないでもありません。


これもそうですね。
遠くがなんとなく、もやがかかったような感じに見えます。

通常距離ではどうでしょうか。

ちゃんと狙った所にピンが来ていますね。
絞りは開放。
ISO800で1/50秒です。
立体感もあって、解像度や階調性もいい感じですね。


こちらも絞り開放。ISO800で、1/125秒です。
ホワイトバランスをいじって少し暖色方向になるようにしてみました。
こちらもピンが合っている所はピリッとなってますね。
さすがはテッサー。いいレンズです。

もうひとつ作例を、

一眼レフですので、ピンを合わせたところにピンが来ています。
当然ですが。

じゃぁもしかして無限遠がズッてるんでしょうか。

うちの店の前で無限遠にして撮ってみたのがこちら。
中心付近を拡大してみましょう。

あれ？
ピント合っていませんね。
左手前のフロック塀あたりに合っている感じです。

もしかしてこのマウントアダプターは無限遠がズッてるのか?
試しにドミプランで撮影してみますと、あれ？
ピント来てるみたいですね。
じゃあなに?
このテッサーのピントがズッてるのか?
プラクチカ ノバで調節したはずなんですが。
じゃあ本格的に合わせてみましょうか。

テッサー50mmをノバに取り付けてファインダーをのぞいてみますと、やっぱりちゃんと無限に合ってますよ。
ではフィルム面で確認しますか。
バルブにしてピントグラスを当ててみてみますと、
あれ？
無限遠になりませんね。

ははーん。
ノバのファインダーがズッてるんですね。
じゃぁとりあえず、フィルム面でテッサーのピントを再調整しましょう。

で、調整後撮ったのがこちら。

拡大してみますと、

はい、合いました。
どうりで無限遠がなんかボウッとしていたはずです。
最初は絞りを開放にしていたから柔らかく写ったのかとも思いましたが、全然違いました。

そしたらついでにプラクチカ ノバの方も調整しときましょう。

このカメラの調整はかんたんです。
矢印の3本のマイナスネジで調整します。
シムの入れ替えなんて必要ありません。
OHVエンジンのロッカーアーム調整みたいな感じです。
はい、これでノバのピントも直りました。
いい加減にピント調整しているとこういうことになりますので皆さんもご注意を。

とは言え、今回試したツアイスイエナ テッサー50mmですが、なかなかいい描写のレンズですね。
今までテッサーは、コンタフレックスや、ヤシカFX-3 スーパー2000とかで使っていましたので、良く写ることは分かってはいたんですが、デジタルで使うとまた味が違って面白いですね。
他のレンズも楽しんでみたいです。
デジタルだと気軽に撮れるのがいいですね。
フィルムのような出来上がりのドキドキワクワク感はありませんが。