明日は明日の風が吹く

ここのところM42関係でスクリューづいています。
そのおかげでバヨネットマウントを外す時も、ついついスクリューの感覚でレンズを回してしまう事もあります。
これは、左ハンドルのマニュアル車に永く乗ってたら、右ハンドルに乗った時についつい右手を伸ばしてしまうようなものです。
そういう時の対策は、色んなのにまんべんなく触れて、偏った慣れが出ないようにすることです。
とか言いながら今回もスクリューの話です。
が、M42じゃなく、Lです。
まんべんなく。

実は、店の奥の方で面白そうなものを発見しました。

[9回]

このレンズはキヤノンSマウント(ライカLマウント互換)の35mm、F1.8です。
広角で明るいレンズは珍しいですね。
こちらに資料があります。
昭和32年の発売で、当時32,000円だったそうです。
現行のレンズだと、35mmのF2と、F1.4と言うのがありますが、性格的にはF2の方が近いでしょうか。
そのレンズは41,500円です。
物価は上がってもカメラ関係の値段は変わってないんだなと感じてしまいます。

レンズ全体はこんな感じ。

同世代のキヤノンSレンズと同じ雰囲気のデザインですね。

裏から見ると、

絞りは10枚羽根で結構円形が出来ています。
が、赤矢印のようにレンズにキズがあります。
緑矢印のはカビでしょうか。
キズはレンズの外側じゃなく、中の方についていますので、以前バラされた時に付いてしまったのでしょう。
まぁこのくらいのキズなら写りにほとんど影響は無いと思います。

ではキヤノン7に取り付けてみましょう。

やっぱり大柄なキヤノン7のボディーには、Lマウント系の小柄なレンズはちょっとアンバランスですかね。
フードでも付けてやれば、いくらかカッコ良くなるかも知れません。
ただしキヤノンのSレンズの多くはフィルター径が40mmです。
このレンズもその特殊なサイズです。
なんで40.5mmにしなかったんでしょうね。


キヤノン7には35mm用のブライトトフレームも組み込まれていますので、外付けのファインダーは必要有りません。

果たしてこのレンズ、どんな写りをするんでしょうか。
時間が空いたら持ち出してみようと思います。