また寒くなるかとも思っていたんですが、何かそうでもないようです。
でも明日の朝は氷点下になるらしい。
と言うことで18日の続きです。
引き続きペンタコンFMを直していきます。
このカメラの悪いところは、ミラーアップのタイミングが早すぎること、それからファインダーでのピントがズレていることです。
前回色々と確認していましたら、どうやらフィルム面でのピントもズレている様子。
と言うことでまずこちらの調整をして、続いてファインダーのピント調整に取り掛かったところでした。
ファインダー関係の部品はプリズムやミラーが一体になったユニットになっていますので、このユニット全体の位置を変えてピント調整すれば良さそうです。
ファインダーユニットを留めているのは、矢印の2箇所に加えて。右側にもう1箇所あります。
==========================
このブログもVer.2へ
新記事チェックは下記へ
明日は明日の風が吹く Ver.2
※Ver.1では今後更新されません。
==========================[2回]
上の写真では締結してあったマイナスネジ等は既にはずしてありますが、ここに、ピント調整用のシムが挟まれていました。
このシムを変えればピント調整はできるはずです。
まずは試しに、上の写真のようにシムを全てはずしてみました。
が、
それでもピントは合いません。
さてどうしましょうか。
ファインダーユニットの位置はこれ以上調整できませんから、ユニット内で調整するしかないのでしょうが、調整できるのでしょうか。
まず考えられるのはスクリーンの位置ですが、このカメラの場合、プリズムとスクリーンがしっかり固定されており、これを分離させるのは得策では無さそうです。
ではこの一体の物ごと位置を調整できないかと思ったのですが、ここには調整シロは無いようです。
と言いますか、ここにもシム等を挟めば調整できなくは無いのでしょうが、それはユニットごと調整するのと同じことになりますので、ここに調整シロが無いのは当然ですね。
じゃぁあとは少しおきて破りになりますが、ミラーの位置を調整するとか。
そう思って見てみると、
なんか有りますね。
赤矢印の部分。
ミラーが降りて来た時にストッパーが当たる位置を調整できるようになっていますね。
もう一つ緑矢印の調整ネジがありますが、どうやらこれはミラーアップのタイミング調整用のようです。
こちらは後で合わせましょう。
で、赤矢印の調整ネジを回してみますと、当然ですがミラーの角度が変わってきます。
そうなれば当然レンズからスクリーンまでの距離は変わってきますので、これで調整できそうですね。
でもミラーの角度を変えるということは、スクリーンの真ん中あたりでピントが合っても、上下ではピントがズレていると言うことが起こるかもしれません。
しかしここはとりあえずスプリットイメージでのピント合わせを優先してみましょう。
で、上の写真の赤矢印の調整ネジを回すと、
おお、
どうやらピントが合ってきました。
これでフィルム面で無限遠にピントが合ってる時、ファインダーでも無限遠に合うように出来ました。
で、スクリーンの上下ではピントがズレているのかと言いますと、
少しずれています。
が、ほとんど気にならない程度です。
ですのでとりあえずは良しとしておきますが、今後の課題ですね。
ですけど何でこんなにズレているんでしょうね。
では最後に、ミラーアップのタイミングを合わせましょう。
調整ネジは前の写真の緑矢印の部分です。
ですが調整するためのドライバーが入れられるような位置じゃありませんね。
で、これは、シャッターをバルブにして、開いている間であればドライバーを入れられます。
と言う事でここも調整できました。
くれぐれもシャッターが開くのよりミラーアップが遅くならないように。
ほんの少し早くミラーアップするように調整しました。
とりあえずこれで、一応普通に使えるようになりました。
シャッター幕なども古くなっていますので、光線漏れするようなら今後交換しましょう。
機械部分も全体的に潤いが減ってるような感じですので、完全にオーバーホールして部品の一つ一つも洗ってやりたいところです。
でもまぁ、今はこの状態で試写してみましょう。
PR