尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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2月28日の記事でバラしに掛かったスーパータクマー55mmですが、今回は絞りをバラしに掛かります。 といってももう絞りが見えるところまでバラしましたので、後は引っ張るかひっくり返せば、 絞りは外せます。
[3回]
上の写真では絞り操作用の部品に乗っていますが、分離すると、 こうなります。 赤矢印が絞り羽根、緑矢印が絞り羽根とレンズ前群の間にある絞り操作用の部品です。 また、絞りを外したあとには、 真鍮製のスペーサーが入っています。 そしたら絞り羽根はベンジン浴にして、きれいになったら組みなおしにかかります。 絞り羽根が10枚ありますので、組むのは結構大変です。 でもあせらず地道にやれば、いつか組み上がります。 ではこれに先程の絞り操作用の部品を載せて、レンズ前群を付けておきます。 じゃないと不用意に動かした時に絞りがまた分解してしまいます。 そしたら絞りリングを組み付けて、スプリングでつながっている絞り開放用のレバーを組みましょう。 この時、そのレバーの真ん中のネジでレバーの位置調整をして、スムーズに動くように調整します。 これで絞りリングの動きは良くなったはずです。 ここまで出来たら、今度は外しておいたピントリング側をバラしましょう。 ではまず、ピントリングの矢印部分にある3本のマイナスネジをはすして、ピントリングを外しましょう。 はい、こちらが外れた状態。 そしたら次のヘリコイドを外します。 矢印のストッパーを外せばヘリコイドは外せるんですが、ヘリコイド自体のネジは逆ネジになっています。 ですので普通ネジの締め込み方向である右回転をさせてやると、奥に締まって行きます。 しかしこれが重要で、いっぱい締まり込むまで何回転するかを記録しておいた方が、後で役に立ちます。 まぁ、大体少ししか締め込めないとは思いますが。 そしてヘリコイドを外した状態がこちら。 そしたら次は、絞り開放設定用のレバーをバラしましょう。 矢印のCリングを外します。 外せたら次にノブを外します。 ノブは矢印の2本おマイナスネジで留まっています。 緑矢印が外したノブです。 ノブが外れれば、このようにリングが外せます。 でもスプリングがつながっていますので、邪魔になると思えば、スプリングを留めてあるネジを外して、スプリングを外します。 で、問題はこのリングの動きが悪いと言うことです。 グリスアップして組み直しても動きは悪いままです。 何かブレークが掛かっている様な感じです。 で、良く見てみると、 どうやらここのようです。 絞りを開放にセットして、レバーを放すとレバー自体はデフォルト位置に戻るんですが、その時にカチンと当たらないようにこのようなゴムのダンパーがあるのですが、これが少々劣化して、リング下面より下まで膨らんできていました。 この膨らんだゴムがブレーキとなってリングの動きを悪くしていたようです。 ゴムを交換しなければいけないほど劣化していたわけではありませんので、出っ張った分をカッターで切って、下に出て来ないようにしました。 これで修理はOKです。 ではレンズを組みなおしましょう。 ヘリコイドの組み付けは、いつものように数箇所はまる位置がありますので、ちゃんとピントが合う位置にはめて下さい。 合わなければやり直してみて下さい。 ということで、オートタクマー55mm、修理完了です。
3338・・・でした。
やまちゃん、アクセスありがとうございます。 おしかったですね。 キリ番発生の頃、たまたま記事を更新したせいか、アクセスがちょっと増えてしまったようです。 だがしかし、今回もキリバンを踏んだ方からはメッセージを頂いておりません。 ですので記念品は持ち越しととさせて頂きます。 次回は40000番です。 よろしくお願いします。
40000ですね・・・。 了解いたしました!!!
まぁ、そうあせらず。 次回Xデイ予想としては、4月中旬あたりでしょうか。