尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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ちょっとカメラネタから離れていましたが、久しぶりにM42ネタです。 今回は何かと言いますと、チノンの28mmです。 特に悪いところは無いのですが、 この矢印の部分、つまりフィルターネジ周りですが、ここに少しガタがあるんでそれを直して欲しいと言う依頼です。
[2回]
うまくいけばすぐに直りそうです。 と思ってまずレンズ最前部の化粧リングを外してみました。 するとですね、 レンズ前群がすぐにポロポロと外れたんです。 レンズの掃除はやりやすそうですね。 ですが、フィルターネジ部を外すには至りません。 ここからレンズの内側が独立して外せるかとも思ったんですが、やり方が悪かったのか、動かないようです。 じゃぁヘリコイドを外すしか、フィルターネジ周りの締結部分を確認する方法は無いかもしれませんね。 じゃぁ今度はマウント部方向からバラしてみましょう。 赤矢印の幅広のリング状のネジを外すと、後球がポロッと取れます。 取れた後には、緑矢印のようにシムが入っています。 ここが外れても何にもならないのでマウントを外します。 プラスネジ4本を外すとマウント部分は外れます。 そしたら矢印のイモネジ3本を外して、 絞りユニットを外します。 こちらが外れた状態。 赤矢印部にCリングがありますので次にそれを外します。 そしたらその下の部品も外せて、ヘリコイドがフリーになります。 はい、これがヘリコイドを分離した状態です。 この状態でフィルターネジ部を見てみますと、 イモネジが3箇所ありました。 これを締めればガタはなくなりますね。 めでたしめでたし。 なんですが、ここを締めるのにこんな手間が必要なのか? と思ってピントリングのグリップ部分を外してみますと、なにやらサービスホールのようなのが、周囲に4箇所開いてますね。 もしかするとと思ってヘリコイドを組んで回してみますと、 やっぱり穴とネジ位置が合う時がありますね。 そうですか。 じゃぁやっぱりここまでバラす必要がなかったんですね。 ピントリングのグリップ部をはがすだけでよかったんですね。 でもそれはバラしてみたから分かったんですから、良しとしましょう。 今度フィルターネジ部にガタが出た時は、ここから直せばいいと言うことが分かったわけですからね。 それにしてもこのレンズ、イモネジがいっぱい有ります。 しかもネジロックがたっぷり塗ってあって、ドライバーが掛かりにくいんですよ。 私も何本か頭をなめてしまいました。 なのでちょっと修正しなければいけません。 このレンズをバラす時は、イモネジに十分気をつけてください。