明日は明日の風が吹く

オリンパスPEN EE-2のレストア解説の3回目。
7日の記事の続きです。
今回はレンズユニットをボディーから分離してみましょう。
そのためにはまず革をはがします。

こういう角の部分に細いドライバーなどを入れて、ボディー側を傷つけないように、そして貼り革を破らないように、ゆっくり丁寧にはがしていきます。

[12回]

そして剥がれた状態がこちら。

続いて反対側もはがしましょう。

剥がれたらレンズの左右に4本のプラスネジが見えてきますので、

これを外します。

あ、その前に、

底蓋を外しましょう。
矢印の2本のプラスネジを外します。


こちらが外した状態。

この時、

矢印の巻き戻しボタンが落ちやすいので、取っておきましょう。

それではレンズの横のネジに戻って、
ネジを外したら、

このように向かって右側のカバーを外します。
向かって左側のカバーはシンクロ接点(フラッシュ接続端子)がありますので、線がつながっています。
ですのでむやみに引っ張って線を切らないように注意しましょう。
この時点では外さなくてもいいです。

ではここであらかじめレンズ先端の化粧リングを外しておきます。

外すには、このようにゴムをあてて回すのがいいと思います。
正ネジですので外すには左に回します。


外れた状態がこちら。
青矢印のリングが外した化粧リングです。
化粧リングを外した奥には、赤矢印と緑矢印で示したプラスネジが見えてきます。

赤矢印の2本は、露出計受光部を固定してあります。
緑矢印の3本は、受講部とフィルム感度設定リングを含めた露出設定用ユニットを留めています。
これにつては後ほど説明します。

ではカメラの裏に回って裏蓋を開け、

奥に見える4本のプラスネジを外します。


するとファインダーと露出計とレンズが一緒になったものが、赤矢印の方向に外せます。
この時、青矢印部分に線を挟んで固定してありますので、いきなり引っ張らずに、挟まっている部分をゆっくり外してから分離しましょう。


外れた状態がこちら。
この時点では、シンクロ接点の付いたカバーは、つながったままです。

ではこのカバーを分離しましょう。

赤矢印のマイナスネジを緩めれば、緑矢印の端子が抜けます。
これでカバーが分離できました。

ではレンズ・ファインダーユニットを、レンズとシャッターのユニットと、露出計とファインダーのユニットに分離します。

先に出ました緑矢印のプラスネジ3本を外します。


そうすればこのように、露出設定関係の部分が離れます。
でもまだ線がつながっています。


次に矢印の部分のマイナスネジを外します。


ネジロックが塗られて固まっていますので、ドライバーとかでこじってやってはがします。


次に露出計のメーターの下の方にある矢印のプラスネジを外します。

続いて、

ファインダー上側の黒い紙をはがして、その中に見えるプラスネジを外します。

すると、レンズとシャッターのユニットと、露出計とファインダーのユニットが、

このように分離できます。

と言ったところで今回ここまで。
次回はレンズユニットをバラしてみましょう。