尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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ここのところ、M42ネタから遠ざかっていましたね。 久しぶりなんですが、かと言って新しいネタではありません。 ツアイスイエナのテッサー50mmです。 このレンズの絞りの動きが悪いんですよね。
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絞りの動きが悪いというのも、オートの時だけじゃなく、マニュアルに設定していても、絞りリングを回してもちゃんと絞り羽根が動かないことがよくあるんです。 もちろんオートの時にも同様で、シャッターを切った時にちゃんと絞りが閉まらなかったりします。 さてこれはどうしたことなんでしょうね。 絞り羽根が粘っているんじゃないかと思いますが。 とりあえずバラしてみましょう。 まずマウント側の矢印の3本のマイナスネジを外します。 外すと絞り関係のリンケージなどが見えてきます。 で、色々といじって動作を見てみるものの、異常らしい異常は見られませんね。 絞り羽根も粘っていません。 じゃぁ組み直せば今度は正常に使えますか? しかし組んでみると、やっぱり時々動きがおかしいですね。 もう一度よく観察しても原因はわかりません。 これはもしかすると、オートピンの連動部分で不具合が起きているのかもしれませんね。 ここがオートピンのリンケージ。 つまりマウントのすぐ裏側です。 組んでおかしくなるということは、ここらへんに原因があるような気はしますね。 ですのでとりあえず矢印の調整ネジを締めたりゆるめたりしながら様子を見てみたんですが、あんまり変化はありません。 こちらがレンズ本体側のリンケージ部分です。 黄矢印のリンケージは、赤矢印の2本のマイナスネジで留められています。 この2本のマイナスネジを緩めると、少しだけですが黄矢印のリンケージの位置が調整できます。 これを右にいっぱい動かしてみたり、左にいっぱい動かしてみたりしてみますと、左に寄せた時になんとなくうまく行くような感じですね。 ではちょっとこの状態で組んでみて、しばらく様子を見てみることにしましょう。 それとおまけ。 先ほどのマウント側のリンケージの調整ネジを締め過ぎてしまうと、 オートにしている時、絞っていくとこのように絞りが少し閉まってしまうことがあるんです。 実質撮影には影響ないのですが、ちょっと面白くないですね。 なのでこういう時は調整ネジをもう少し緩めて、 このように絞り込んでも絞り羽根が閉まってこないように調整するのがいいと思います。 ではまたレンズをカメラにつけていじってみますか。