明日は明日の風が吹く

昨日の記事で、星の撮影データを何枚も重ねて、より綺麗な星空の写真を作ってみました。
もっと綺麗に作りたいなら、RAWで撮影して、「ステライメージ」というソフトを使えばいいのでしょうが、このソフトが、29,400円するんですよ。
本気でやるならそれもいいのでしょうが、遊びに掛ける金額としてはちょっとお高いですね。
うちには幸いにも仕事で使っている「フォトショップ」がありますが、そんなのを買うとなるともっと高くなってしまいます。
ということで、フリーソフトの「GIMP」を使ってできないかという話がありましたので、試しにやってみることにしました。

まずは昨日と同じ画像8枚をGIMPで開きます。

[3回]

早速、一つのデーターに全部の画像を重ねていきましょう。

移動させたいデータで、まず「すべて選択」します。

次に、

コピーします。

そしたら持って行く先のウィンドをアクティブにして、

「貼り付け」します。

貼りつけただけでは、まだちゃんとしたレイヤーにはなっていませんので、
フローティング状態を示すメニューを右クリックして、コンテクストメニューを表示させ、

「レイヤーを追加」をクリックします。
これで加工ができるレイヤーになりました。

これを重ねたいすべてのデーターで繰り返します。

それが終わったら、今度は位置を合わせます。

まずは一番下のレーヤーから作業しましょうか。
位置合わせをしたいレーヤーのみ表示させて、「不透明度」を50%にします。
これで下の画像が透けて見えて、合わせやすくなります。

そしてより正確に合わせるために、

表示をピクセル等倍にします。


そしたらメニューの「移動」を選んで、画面上をドラッグして移動させて合わせます。
移動だけで完全に合うわけではありませんので、とりあえず中心付近が合うようにします。

中心の位置があったら、

回転させて角度を合わせます。
「レイヤー」メニューから「変換」「任意の回転」を選びます。


そしたら、レイヤーの角をドラッグして、ズレを直します。
しかしこの時、ドラッグすると不透明度がリセットされて、後ろが透けて見えなくなりますので、カンで合わせてください。

位置が合ったら、不透明度を100%に戻して、レイヤーのモードを変更します。

モードの横の赤矢印の部分をクリックして表示されるメニューで、「すくりーん」を選択します。
これをすべてのレイヤーで行います。


そこまでできたらこんな感じになると思います。
天の川が少し見えるようになって来ましたね。

そしたらとりあえずここで一旦保存しておきましょう。

ここではGIMP形式で。

では続いてレイヤーを統合します。

一番上にあるレイヤーをアクティブにしておいて、「レイヤー」メニューの「下のレイヤーと統合」を選びます。

そしたら統合したレーヤーのモードが「標準」に戻りますので、

もう一度「スクリーン」に設定します。
これを上のレイヤーから順番に行い、すべてのレイヤーを統合します。

では次は色調整です。

「色」メニューから「トーンカーブ」を選びます。


これは主観で調整してください。

では最後に体裁を整えます。

何枚もレーヤーを重ねていますので、端の方はすべてのレーヤーが重なっているわけではありません。
ですのでそこをカットします。
「画像」メニューから「キャンバスサイズの変更」を選択します。
そして、重なっていな部分をカットするように大きさを決めます。

そしたら今度はレイヤーサイズを合わせます。

「レイヤー」メニューから、「レイヤーをキャンバスに合わせる」を選択。

以上で出来上がりです。
出来上がった画像がこちら。

フォトショップで作った昨日の画像と遜色ない出来栄えですね。
※昨日の画像より少しコントラストを高めています。

GIMPでの画像作り、お勧めです。