明日は明日の風が吹く

先日、どうも絞りの動きが良くないツアイスイエナのテッサーを、チョチョッといじくったことをお伝えしましたが、その時は良かったものの、しばらくするとまた動きが悪くなっていました。
じゃぁ仕方がない、絞り関係を全部バラしますか。

ということで、ヘリコイドまで分解した状態がこちら。
ここまでの分解方法は、1月17日の記事でご確認ください。

[1回]

黒い四角いのは、絞りリングと連携するリンケージです。
その左右にネジが出ていますが、赤矢印の方で、その隣にあるレバーとの位置を合わせます。
つまり、絞りリングのF値表示に対する絞り開度の調整です。
そして緑矢印のネジを締め込んで固定します。
ダブルナットみたいなものです。

しかしこのリンケージですが、なんかちょっとガタがあるようですね。もうちょっと分解して調べてみましょう。


矢印のカニ目を緩めて、レンズ前群を外しましょう。


そしたらその奥に、先ほどのリンケージの締結部が見えてきます。
矢印の2本のマイナスネジで固定されています。
が、この2本が緩んでいますね。
このガタつきが、絞りの動きを悪くしていた可能性もありますね。

でも、絞りリングを動かさずにマウント横のオートピンを操作した時も動きがおかしいので、ここだけじゃなさそうですね。

ではとりあえずこのリンケージを外して、一番上にあるリングを外します。


するとこうなっています。
矢印は自動絞りとつながるリンケージです。


外側から見るとこんな感じ。
リンケージの先に突起があって、その下のリングの溝にはまりこんでいるのがわかりますでしょうか。

しかしよく見ると、

なんか下向きに曲ってませんか？
このせいでうまく動かなかった可能性もあります。

このリンケージを外すには、

この2本のマイナスネジを外します。


ここにネジが1本つていますが、これは外さなくてもいいです。
もちろん外してもいいですが、外さなくても、このネジが付いたリングは取ることができますし、このネジを外してしまうと、今度ははめるのが面倒なんです。


そして絞り上側のリングを外した状態がこちら。

でも絞り羽根は粘ってはいない感じですね。
でもまぁ、せっかく外しましたので、

絞り羽根もベンジン浴しときましょう。

では先ほどの自動絞りのリンケージも調整しなおして、また元のように組み直せばOKでしょう。

絞りの動きを見てみると、
うん。
今度こそ大丈夫です。