明日は明日の風が吹く

21日の記事で、うちにあるコンタックスTをご紹介致しましたが、せっかくですので撮影してみました。
ミノックス35MLの写りは、予想通りといいますか、意外にもといいますか、素晴らしいといえるほどの写りではないように感じました。
ピントは目測で合わせないといけないし、その不便をおしてでも使いたいと思えるものではなかったと感じます。
では今回のコンタックスTではどうでしょう。
このカメラは連動距離計が付いていますので、私にとってはミノックス35MLよりはるかに使いやすいです。

日が暮れかけた西の空です。

[1回]

ミノックスで撮った時とは少し条件が違いますが、なかなかいい描写です。
その場の雰囲気がよく再現されていると思います。


だいぶ汚れてきたうちの車です。
例によって最短撮影距離に設定してテールランプの上端にピントを合わせています。
連動距離計がありますので、ピンボケにならずにちゃんと合わせられます。
絞りはF8まで絞りましたので被写界深度は結構深くなっています。

絞ったせいもあるのでしょうが、輪郭のくっきりしたツアイスらしい描写になっていると思います。


空に向けての撮影です。
順光ではなく、側面から光が当たっていますが、空の青がよく再現できています。
発色はミノックスよりおとなしめのような感じです。
個人的にはこういった感じで、少ししっとりしている方が好みです。

影の部分の階調もいいようですね。


体育館で撮影してみました。
ミックス光でしたが、まぁまぁ良い感じに発色しているようです。
それよりも解像度がいいですね。細かいところまでよく再現できています。


室内でフラッシュ無しの撮影です。
絞りは開放のF2.8。
ミノルチナなどのF1.7よりは被写界深度は深いですが、人物分の奥行きまではピントが合う感じで、安心感があります。
その分ボケ具合は大きくはないですが。

このカメラのレンズは、スナップには良い感じです。
ですので散歩カメラには適していると思います。

そのぶん、ボケを活かした撮影を求めると、ちょっと方向が違う感じでしょうか。
それと一番大きな問題点が、ピントリングを回しにくいということです。
大きな蓋を開いた状態で撮影しますので、その蓋が非常に邪魔になります。

でも写りはいいので出来上がった写真は楽しいですね。