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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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またしても昨日の続きなのですが、今回で3回目になるマイクロフォーサーズにMマウントレンズをつけるという話。
その中で、安いマウントアダプタを使ったがために起こる弊害というものがあるんですね。
それは何かと言いますと、レンズの無限遠を通り越すというもの。
DSCF1089.jpg
まぁ安全方向の設計という意味では好感が持てますが…

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拍手[2回]

ただLマウントなども含めて考えると、必ずしもいい方向は言えないんですよね。
というのも、Lマウントのレンズって、無限遠の位置でピントリングが固定されるようになっているんですよ。
P1020370.jpg
こんな感じで。
ですので無限遠近くの微妙な位置というのがやりにくく、ピントリングがピョコッと無限遠に回ってしまいがちなんです。

そうなると今回のような場合だと、勝手に無限遠になってしまって、その結果ピンボケになってしまうということが起きてしまうんです。

ではどうするかと言いますと、マウントアダプタのピント調整をしてやればいいわけです。

やることは簡単です、距離指標の無限の位置で、ちょうど無限遠にピントが合うようにマウントのシム調整をしてやればいいわけです。
しかしMマウント専用のシムは持っていませんので、Lマウント用のを流用しましょう。
P1020366.jpg
これがLマウント用の樹脂シム。

Lマウント用では直径が小さいので、ネジ穴の周辺だけ切り取って使いましょう。
ピントリングの5mと10mの間から、無限位置まで回した時のレンズの移動量をノギスで測ると、約0.2mmほど。
このシムの厚みは0.1mmですので、2枚重ねればちょうどいい感じですね。

P1020368.jpg
と言うことで、こんな風にネジ部周辺をカバーするようにシムを2枚重ねて置いて、その上からマウントをかぶせて固定します。

ではこれでちゃんと無限が合ったか確認してみましょう。

P1020364.jpg
ピントリングを無限にして撮影。

拡大してみますと、
P1020364-2.jpg
おお、合いましたか。

では他のレンズでも確認しましょう。
M-ROKKOR 90mm F4では、
P1020369.jpg
これも良さそうですね。

拡大してみますと、
P1020369-2.jpg
OK。
これでバッチリ無限遠が合いました。

安いマウントアダプタも、手を加えればちゃんと使えるようになるみたいですね。
調整すれば快適になりますよ。

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◎ 拍手コメントより

なるほど、その手がありましたか。やってみたいと思いますが、シムとかは、どうやったら手にはいるのでしょうか。またその他、注意事項などありましたら、ご指導お願いします。

ジャン亀 2012/06/02(Saturday)16:16:22 Edit
◎ Re:拍手コメントより

ジャン亀さん、拍手コメントありがとうございます。
シム調整はレンジファインダーにカメラでも同じ事ですので、修理では普通に行います。
今回使った樹脂のシムは、Aki-Asahiさんから購入したものです。
「ショップページ」に行くと、「フランジバック調整スペーサー」というのがあります。
特に注意することはないですが、まずはレンズ自体の無限がちゃんと合っていることが重要です。

【2012/06/0216:25】
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