明日は明日の風が吹く

企業やブランドのロゴには、日本と言えどもアルファベットを使うことが非常に多いですよね。
特に工業製品のエンブレムとなると、アルファベット以外はまず見ませんね。
日本の製品なら日本語でエンブレム作ったらどうかと思うものの、なかなかカッコよくデザインするのは難しいですね。
しかし漢字を使うと意外にもカッコよくなったりします。

となるとやっぱり中国製品は良い感じかもしれません。

[4回]

このカメラは「海鴎」というブランドです。
海鴎というのは、中国語で「カモメ」のことだそうで、「ハイオウ」と読むのだそうです。

とか言いながら、このブランドも今では「SEAGULL」になっていますが…

このカメラはクラシックというわけでもなければ新しいというわけでもありません。
こういうスタイルのカメラを二眼レフといいますが、二眼レフ自体は概ねクラシックに分類されると思います。
が、この海鴎はそれほど古いものでもなく、実は今でも造られています。



私は海鴎を初めて知ったのは、20年ほど前でしょうか。
神戸の雑貨屋さんで売っていて、見た瞬間欲しいなと思った記憶があります。

で、今回のこの個体ですが、撮影用レンズ(下側)にゴミがあるのでキレイにして欲しいとのこと。

見てみると、ポツポツとゴミがありますね。
撮影には支障がないでしょうが、取っておいた方が気持ちよく使えますね。

では分解にとりかかりましょうか。

レンズ前群を外すためにゴムブロックを当てて回します。


外れたのがコチラ、
前群がユニットごと外れました。


裏返して、矢印のリングネジを外しましょう。


こちらが外れた状態。
前群は2枚です。
外したレンズは裏表を間違えないように。

続いて後群を外します。

フィルム室からのぞいて、矢印の外側のカニ目を回します。


後群もユニットごと外れましたので、内側のカニ目を回してレンズを外してみると、
あれ？
1枚でした。
このカメラのレンズ、4枚構成かと思っていたら、3枚だったんですね。
じゃぁ、後群を外す必要もなかったですね。

と言うことで、外したレンズをクリーニングしましょう。
しかし、いくら拭いても落ちない白い点がありますね。
傷なのかなぁと思って、拡大して見てみますと、

あ、気泡なのね。
レンズ内に製造工程でできた気泡がありました。
コレはさすがに取れません。

では、レンズも綺麗になりましたから組み直しましょう。

それと、ついでにファインダー側も掃除しておきましょうか。


ウエストレベルファインダーの左右に2個ずつ有るプラスネジを外します。


するとファインダーは簡単に外れますので、中にあるミラーに付いたゴミを取りましょう。

それと、

ファインダースクリーン裏側も。
スクリーンにはできるだけ何もつけずに拭いた方がいいです。
アルコールなどでもマット面が荒れることがありますので気をつけて。

といった感じで、
クリーニング終了です。