明日は明日の風が吹く

キヤノンのデジカメは、柔らか目の発色をしますよね。
後で画像処理をすることが前提であれば良い設定なのですが、そのまま使うとなると、ちょっとパンチに欠けるんですよね。
まぁカメラの方で好みの発色に調整しとけばいいと言う話ではあるのですが…
ですがそのおかげで、柔らかいトーンの写真を撮りたい時などは良い感じになります。
昨日のドミプランの写真などはまさしくうってつけといった感じです。
キヤノンのレンズマウントはフランジバックが短いこともあって、いろんなマウントアダプタがありますから、それも含めてオールドレンズで遊ぶには良いカメラだと思います。
ということで、今回は、同じドミプランを使って、α900で撮ったみました。

だから何だという話は置いといて…

[3回]

最初の写真は、EOS5Dで撮ったものほぼ同じアングル、ほぼ同じシチュエーションで撮ったものです。
EOSよりはちょっと固く写っていますでしょうか。
しかしカメラの表現の差以上に、レンズの癖が目立っていますね。
この写真でも何処にピントがあってるのかよく分からないような、「クスリ」の看板あたりに合っているようではありますが、ずっと奥の方はちょとボケているようにも見えますね。
この距離で被写界深度の差が出るとも思えませんが…


ここまで来ると、レンズの特性も何も関係無いような感じではありますね。
奥の光のニジミがいい感じです。


これもやはりピントの芯が見えてきませんし、明るい部分に至っては、破綻していると言った方がいいのかもしれません。
ですがこの写りは、なんともいい雰囲気を出していると思います。
クッキリスッキリが必ずしもいい写真になるとは限らないのでしょう。


これは更に光源の周りがにじんで、偽色も出ていますね。
これはアルファの仕様でしょう。
しかしそれ以外のグラデーションは良い感じです。


そしてこちらも、はい、朝の風景。
いい雲ですね。
しかし、実はこれはF8まで絞っています。
そのおかげで周辺までクッキリ写っているのが分かりますでしょうか。


で、こちらは店の前。
まずは開放のF2.8。
当然のように周辺のボケは激しいですし、柔らかい感じに写っていますね。


そしてこちらはF8まで絞りました。
周辺までクッキリスッキリ。
とても同じレンズで撮った結果とは思えませんね。
ぜひ写真をクリックして、拡大して見比べて下さい。
嘘だろうと思うでしょうが、
これ、本当なんです。

ドミプランは、このような二面性を持ったレンズでもあります。
そういう意味では2倍楽しいかも。