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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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引き続き、コンタックスTVSデジタルの修理の話です。
レンズの沈胴が途中で引っかかってしまうのはなぜでしょうか。
私の予想としてはレンズの鏡胴に問題があるのではないかと思っているんですが、果たしてそうなのか。
しかしそうだとしても直せるようなものなのか。
こればっかりはやってみないと分かりません。

では前回取り出したレンズユニットをバラしていきます。

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拍手[7回]

これをバラすには背面から。

矢印の4箇所のプラスネジを外します。
ん?
でもここも1箇所ネジの頭が違うんですが…
右手前…


ネジを外せば、撮像素子ごと裏蓋が外せます。
そしたらいくつか重なった鏡胴を抜くことができます。

では全部外してみましょうか。

はい、バラバラ。
しかし意外にもレンズ枚数が少ないですね。
ズームなので10枚以上入っていると思ってたんですが、どうやら6群6枚のようです。

では、一個ずつ組んだり外したりして動きの滑らかさを見てみましょう。

うーん、しかし。
どうも明らかな動きの渋さというのも無さそうなんですけどね。
かなり微妙なタッチなんでしょうかね。
金属じゃないから、歪んでいるということも考えにくいですしねぇ。
うーん。

とりあえず古いグリスを拭きとって、新しくシリコングリスを塗ってみますか。
そしたら、まぁ、幾らかは動きが軽くなったような…

それともう一箇所。
ファインダーのズームの動きがちょっと良くない。
これが抵抗になって重くなるというのも考えられなくはないけれど、もっと根本的な構造物に原因がある気がするんですけどね。
まぁとりあえずギア部分を開けてみますか。

あれ、
歯が欠けてますが…
ちょっと動きが悪いのはこのせいですか。
どうしましょうか。
と思って内部を見ていたら、欠けた歯と思われる1mmほどの破片が有りましたよ。
よしよしこれを瞬間接着剤で貼り付けときましょう。
とりあえずここはこれでいいか。

では組み直してまた動きを見てみます。

と、ここで大失敗です。

背面の基盤につながるフィルム基板を破ってしまいました。
これは私のミスです。
うーん、3本ほど断線してますね。
困った困った。

では仕方がない。
修復しましょう。
切れてしまった基盤のラインの皮膜を、カッターの刃で少しずつ削ってラインを裸にしてやりましょう。
そしたらそこにハンダを少々乗せましょう。

赤矢印と黄矢印の部分がそれ。
表面のフィルムを剥がして、出てきたラインにハンダを載せたところです。
そしたらそこにリード線をハンダ付けしましょう。
リード線の反対側は、フィルム基板の先にあるもっとハンダ付けしやすいところを見てけてつなぎます。

緑矢印の部分もほぼ同じ方法ですが、切れたところだけをジャンプさせるために、リード線をほぐしたものを3本ほど束ねてハンダ付けしています。

これでなんとかつながってることでしょう。

では元のように組みなおします。
そしてレンズの沈胴の動きを確認してみますと…



変化なし。
やっぱりレンズが沈み込む時に引っかかるように止まってしまって、完全に収納されませんね。
もちろん手で少し押してやれば収まりはするんですが…

うーん、原因は他にあるようですね。
それはどこ?

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