明日は明日の風が吹く

トリップ35のレストアをしましたが、フルサイズが好きな私とは言え、ここは一応ペンもいっときましょう。
私が好きなペンはPEN-Dです。

PEN-Dは、当然ながらコンパクトで、マニュアル撮影ができて、しかも露出計が付いている。それに加えて何と言ってもレンズが明るい。
これで距離計連動ファインダーだったら言うことないんですけどね。

Dの中でもD2やD3とかじゃなくって、やっぱり電池の要らない最初のDがいいですね。

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ペンシリーズで私が一番好きなところは、

シャッターボタンが四角いところ。
これなかなかいいデザインだと思います。ペンにとって象徴的でもあり、このボタンを見ればペンだとすぐに分かります。

だがしかし、このカメラの気に入らないところはハーフということ。
ハーフのナニがいやって、デフォルトで縦位置なのがいやなんです。
だから645も基本的に気に入らない。
でもハーフにしても645にしても、コンパクトなのがいいところです。
なのでペンとかフジの蛇腹645とかは好きです。

では各部を見てみましょう。

レンズは3.2cm、F1.9。
ハーフなのでだいたい45mmあたりでしょうか。
これまでに何度と無くバラしては組まれてきたカメラですので、いたるところにキズがあります。
メッキも部分的にはがれていたり、モルトも弾力が全くなくなっていたり、貼り皮も古ぼけて部分的に敗れたりしています。


シャッターはBと、1/8～1/500秒。絞りは1.9～16です。


レンズ下側には感度設定があり、ASA400まで対応しています。
400が使えれば今でも実用的ですね。

先にも書きましたが、PEN-Dには露出計が内蔵されています。

連動はしていません。
撮影の目安になるだけですが便利です。
しかし、経年変化で窓の部分が曇ってしまっています。
ここがすっきりするだけでも気持ちいでしょうね。

裏蓋は、

底としっしょにぱっかり外れるタイプです。
蓋を外したボディー側は、

こんな感じ。
レンズとパトローネの間をもっと詰めれば、さらにコンパクトになりそうな気もしますが、レンズをボディーの真ん中にレイアウトするという設計思想でもあったのでしょうか。

ファインダーをのぞいてみますと、

枠とパララックス修正のガイドがあるだけですが、明るくて見やすいです。
でも縦位置です。

と言うことで、この個体の不具合箇所は、シャッターがなんか変。
切れる時は普通に切れるけど、時々切れなくなる。
それと、巻上げがちょっと硬いかな。
あとは全体的に小奇麗になればいいけど。