尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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23日の続きです。 ではいよいよバラバラにしたライツミノルタCLを組んでいきましょう。 これは、シャッター幕のブレーキだと思います。 まずはこのあたりから。
[4回]
そしてこちらがシャッター幕を動作させるためのギアボックスです。 そのブレーキと、シャッター幕動作用のギアボックスをとりあえずつなげて仮留めしときます。 このとき、矢印のようにブレーキのフォークが、ギアボックスの大きい丸い突起にちょうど掛かる様にしとくと、組むのに都合が良さそうです。 こちらが仮留めした状態です。 これをカメラ本体に取り付けますが、その前に取り付け準備。 この部分にこんな感じで爪楊枝を挟みましょう。 というのも、ここで起こした黒い爪状の部品が奥に入ってしまうと、ちゃんとシャッターが動かなくなるからです。 これが取り付けた状態。 実はこれも仮留めです。とも締めする部品もありますが、今は付けません。 それとここで気をつける部分は、 この矢印の部分。 下の部品の又に挟まるように取り付けます。 そこまでできたら次はシャッター幕を取り付けます。 その前にこちら。 赤い矢印で示した二つのギアがシャッターの二つの幕をそれぞれ動かします。 右側のが先幕用。左のが後幕用です。 両方のギアは、緑矢印の方向に回ることで、シャッターがチャージされます。 ですので、チャージされて無い状態では緑矢印とは反対方向にいっぱい戻っている必要があるわけです。 ということで、シャッター幕取り付けの前準備としてこの二つのギアを緑矢印と反対に回しておきます。 そしたらギアボックスにシャッター幕の軸を取り付けます。 写真は戻りますが説明のためです。 矢印の2箇所の穴に、 それぞれ矢印のシャッター幕の軸を入れます。 二つ前の写真で説明した二つのギアを回しておく話ですが、一つ前の写真のように、ブレーキのフォークと、丸い大きな突起が大体こういう位置関係になるようにしておいて、シャッター幕の軸を挿すといいような感じです。 その時のシャッター幕の位置は、 このぐらいがいいのではないでしょうか。 または、ギアボックスの二つのギアを緑矢印と反対にいっぱい回しておいて、シャッター幕は下の軸にギリギリまで巻き込まれたぐらいの位置であわせてもいいかと思います。 ただしこの一連の位置合わせは、組んだ後シャッターセットしてみたりしてちゃんとシャッターセットできているか、そして、ちゃんと全開しているか、等の確認をしながら何回か組み直した方が良いと思います。 ここは文章で説明するのが難しいので、まぁ気長にやってみて下さい。 私が知らないもっといい方法が有ると思いますが、私は知りません。 ギアボックス側に軸を挿したら、 反対側も軸受けに挿して固定します。 ここまでできたら 下の矢印のギアを回して、シャッターをチャージしてみて下さい。 上から見て時計回りに回すことでチャージできます。 シャッター幕が途中までしか上がらない時は、先に爪楊枝で起こしていた部品が中に入ってしまっている可能性があります。 また、シャッター幕動作用のギアのうち、カメラ正面から見て右側のギアにシャッターチャージ完了時にロックが掛かるようになっていますので、そのロック位置での、チャージされた状態のシャッター幕の位置を確認して下さい。 先幕の上端部の金属部分が、フィルム室から見て十分隠れるような位置に、また、上の軸に巻き込まれないような位置になるようであればOKですが、そうでない場合はもう一度シャッター幕の軸を位置を変えて組み直す必要があります。 ということでちょうど時間となりました。 続きは又今度。