明日は明日の風が吹く

8月29日の記事でご紹介しましたキャノン デミSを、今回はバラしていきます。
不具合箇所は、
シャッターが開きっぱなしになっている。
絞りが動かない。
メーターが動かない。
後はモルトが腐っている。
と言ったところでしょうか。

このカメラは、フジカコンパクトと同じく、まず前カバーを外さなければいけませんので、貼り革をはがします。

[9回]

前カバーは上下に分かれていますが、ちょっと外しにくいです。


前カバーを外した状態がこちら。
下側前カバーにはシンクロ接点があって、線がつながっています。
ですので矢印のように半田を外しておきましょう。


では次に、裏蓋を外します。
横にある3本のプラスネジを取ればOKです。


続いて、巻き戻し部分と、


巻上げ部分を外して、


あとは、4本のプラスネジを外して、上カバーを取ります。


上カバーを取るとこんな状態です。
こちらはカメラの右側。巻上げ側です。
矢印のワッシャが落ちそうなので気を付けて下さい。


で、こちらがカメラ左側。
巻き戻し側です。
こちらには露出計があります。
組む時には露出計の線を挟み込まないように注意しましょう。
露出計は、矢印の2本のマイナスネジで留まっていますので、これを緩めれば外せます。


これが外した露出計です。
何で動かないのかなぁと思って見ていたら、
あれ？
動くようになってます。
ちゃんと光に反応していますね。
もしかすると針が引っ掛かっていただけなのかも知れません。
とりあえず動いていますので今はこれ以上手を加えるのはやめときます。


底のカバーも3本のちょっと長めのマイナスネジを取れば外せます。
が、その中には、三脚取り付け部と、巻き戻しボタンがあるだけです。


ではレンズユニットを外しましょう。
赤矢印のようなマイナスネジが4本、レンズの周囲のプレートを押さえる形で留めてありますのでこれを取ります。
それと、緑矢印のEリングも取ります。


はい、これでレンズユニットが取れました。
こちらは残ったボディー側です。
ファインダーと巻上げ部分などが残っていますが、今回こちらは不具合が無さそうなので、このままでいいでしょう。

ではレンズの分解に入ります。
が、ここでちょうど時間となりました。
続きはまた。
次回をお楽しみに。