明日は明日の風が吹く

暮れが近付いてきますと、去年の悪夢がよみがえってきます。
そうです。
太宰府天満宮に初詣に行くために福岡目指して出発したものの、高速の通行止めやらで到着するのに12時間もかかったのでした。
去年の二の舞はいやですが、天気予報を見るとどうも雪模様です。
ですので今年はどこにも行かずにゆっくりすごそうかとも思ったのですが、結局出掛けることにしました。

ですから今回は電車です。

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尾道駅から出発し、新幹線を乗り継いで、どこに行ったのかと言いますと、
福岡です。
そんなに福岡がいいのかと思うかもしれませんが、去年とはちょっと違います。
去年は福岡といっても博多メインでオプションとして太宰府天満宮という感じでしたが、今年は小倉を目指します。

ですが今日はちょっと寄り道して門司港に行ってみましょう。

ここは古い建物が色々あって、カメラを持って歩くにはいいところです。

のはずでした。
しかしですね。
着いてみると関門海峡は歩いていられないくらいの強風と寒波です。
ゆっくり撮影しているような余裕はありません。


それでもまぁ、せっかく来たんですから、ちょっとは撮ってみます。

今回はいつものブログ用のファインピクス以外に、キヤノン7に35mmを付けて持って来ました。
フィルムで撮影したものは、いいのが撮れていれば後でまたご紹介します。
あまり期待はできませんが…


こういう時は、なるべく室内で過ごせる方法で楽しみましょう。
ということで、黒川紀章がデザインしたという、103mの塔に登ってみました。
ここから見た風景は、ミニチュア効果を掛けなくても既にミニチュアです。


隣の建物もこんな感じ。
普段は見れない角度ですのでなんか面白いです。
ペーパークラフトのようにも見えてきます。

それで、ここでちょっと面白かったのは、「関門海峡ミュージアム」にある「海峡レトロ通り」です。

なんと言えばいいのでしょうか。
みろくの里の「いつか来た道」とコンセプトは同じなのですが、こちらの方が妙にリアルです。
リアルに見せているのは、この薄暗さのせいなのか、それとも人形のせいなのか。
とにかくそのリアルさのおかげで、なんかちょっと怖いんです。

ここは昔の門司港の様子を再現したもののようで、そこでの人の様子も、灰色一色の人形を使って再現しています。
この灰色一色の人形が、なんだか「千と千尋の神隠し」で電車に乗っていた人達のようにも見えてしまうのが、この場所を怖くさせる原因の一つなのかもしれません。


いや、そうではなく、
このリアルさそのものが怖くさせているのかも。