明日は明日の風が吹く

車から妙な音が聞こえるのはいやなもんです。
うちのボルボS60の場合は、サンルーフからガタガタ音が聞こえます。
例えばドアを閉めた時、ドアのバスッと閉まる音とは別に、バタバタンと音がします。
他には走行中、ちょっと大き目の突き上げがあった時、バタバタンと音がします。
どうもサンルーフにガタがあるようです。

サンルーフの修理となると天井を全部はがさないといけませんかね。
それはちょっと面倒ですね。

[6回]

うちのS60のサンルーフはグラスルーフです。ですので材質はガラスです。
で、室内側にはグラスルーフ状態にするためのスライドする蓋があります。
この蓋は、グラスルーフを開けると当然ですが一緒に開きます。

で、そのグラスルーフのガラスを、室内側から持ち上げるとガタガタしてるんです。
何かレールにガタがある感じで、どうもこのあたりがガタガタ音の原因のようです。
でもこれを直すにはさっきも書きましたが天井をはがさないといけないのかなぁと思って、毎日数パーセントずつやる気を貯めていたんです。

しかし、たまたま見つけた情報で、もしかしたら簡単に解決できるかもしれないと思ったので、ちょっとやってみることにしました。
この車のサンルーフは、

両サイドにこのように蛇腹があるんですが、この蛇腹が実は引っ張れば簡単に外れるんです。


こんな感じで。
で、その蛇腹はどうやって留まっているかというと、緑矢印のクリップで挟んであるだけです。
ですので引っ張れば外れますし、押し込めば固定できます。

そして蛇腹の奥には、赤矢印のところにトルクスのボルトがあるんです。
この写真では前側のボルトは隠れていて見えませんが、サンルーフに反射して見えるのがそれです。
このボルトでグラスルーフを固定しているんですね。

よく見るとこのボルトが緩んでいました。
ボルトを外せばガラス部分だけ外すことができそうですが今回はやっていません。

ボルトが留まっている穴は

長穴と言うよりバカ穴になっているようで、微妙に位置調整もできるようになっていました。
そのためにボルトが緩むと、今度はガタガタになってしまうというわけですね。
ではサンルーフが閉まった状態で、屋根のラインになじむような位置にあわせてボルトで固定します。

これでサンルーフのガタつきはほとんどなくなりました。
OK。
ではドアを閉めてみましょう。
気持ちよくバスッという音がするはずです。

が、

バタバタン。

全然直っていませんよ。
どうしてなんでしょうか。
わずかに残っているガタつきのために音がするんでしょうか。
もう一度ボルトを締めなおしてみたんですが、変わりません。
どうも原因は他にありそうですよ。

そう思ってよくよく観察してみると、
サンルーフ前方裏側にある金属製のストッパーのような部品が剥がれかけていました。
これがガラスに当たってバタバタいっていたんですね。

ガラス自体のガタつきが原因ではなかったようです。
でもそっちも直せたので良しとしましょう。
で、この部品。
引っ張ってみると、

簡単に取れてしまいました。
上の写真の赤矢印のものがそれです。
グラスルーフには接着してあったようです。
この接着剤が経年劣化で剥がれてきたようです。

では接着剤で貼りなおしましょう。

貼る場所はこの矢印の所です。
使った接着剤は最近いろんな所で活躍しています「セメダインスーパーX2」です。
でもこの部品、鉄製のようで結構重いので、接着剤が硬化するまでの固定が難しいですね。


テープで押さえてみたんですが、前側が開いてきてダメです。
接着面は前側のフランジ部分ですので、そこを押さえつけれないといけません。


小さいクランプがあったので、これでフランジ部分を押さえればOKですね。

では接着剤が硬化するのを待って、クランプを外したら、ドアの開閉テストをしてみましょう。

バスッ

おお、いい音です。
バタバタンはなくなりました。
いやーよかったよかった。
最後に蛇腹をはめなおして、作業終了です。