明日は明日の風が吹く

昨日の続きです。
さっさとやってしまおうと思って、暇なのも手伝って、レンズをバラします。
このレンズはニッコールの50mm, F1.4。
ニコンF2についていたレンズです。
しかし、見た所ほとんど全てのレンズにカビが来ている感じです。
可能なら全てのレンズをバラして、クリーニングしてみましょう。
ではマウントをバラしますか。

ここのプラスネジを外せばよさそうですね。

[3回]

だがしかし、

ここのネジを外していると、なんかスプリングの外れたような音と、なんかが落ちたような音がしました。
抜けたネジの先もなんか普通じゃないですね。


まぁとりあえず、ネジを全部外してマウントを外しました。

外したマウントを見てみると、やっぱりスプリングが外れていますし、レンズの中にタップの切ってある真鍮のブロックが転がっています。
これらが外れたんでしょうね。


なのでそれらを組みなおすとこんな感じになります。
ここのネジは外すべきじゃなかったんですね。
でも見た感じネジの頭は同じに見えますので、そりゃ外すでしょう。
ちょっと不親切な設計ですね。


このレンズをバラしてみようと思っている方がおられましたら、上の写真で残ったネジは外さない事をお勧めします。

それにしてもレンズの玉を外したいと思っているのに、まだそこまでたどり着けません。
では次に絞りリングも外しましょう。

このピンの所が絞りリングに引っかかるようになっています。
ここまで外せば、レンズ後群が外せそうですね。

レンズを持って回せば、普通に外せました。

この後群の中にもカビが見えますので、これ自体もバラさないといけませんね。
後玉部分と、フランジ部分を持って回せば、これも比較的簡単に外れます。


ちなみにこちらは、レンズ後群を外した後の鏡胴です。

では続いて前群を外しましょう。

レンズ先端の化粧リングを外しても、前玉1枚だけしか外れません。
まぁ今回の場合はどうせバラしますのでいいですが…

で、前玉が外れた下の方をまた回すと、

残った前群が外れます。

やっとこれでレンズ全てが外れましたので、クリーニングにかかりましょう。
レンズクリーナーをつけて磨いてやると、
ほぼ全てのカビが取れました。

よかったよかった。

わずかに菌糸の跡が残ってしまったところもありますが、極わずかですので撮影には影響ないでしょう。
では元に組みなおして、撮影に使ってみますか。
思ったよりきれいになってよかった。