明日は明日の風が吹く

昨日は1日中雪でしたね。
積もってくれると面白かったんですが、残念ながら尾道沿岸部では積もるところまでは行きませんでした。
先日東京に行った時も雪が降りましたが、そのときも積もりませんでしたね。
でも昨日は東京は積もったみたいです。
ところで、9日の記事でペンタコンFMを紹介しましたが、今回はそのカメラの切れているミラーの糸を直します。

正面から向かってミラーの左下の角に糸がつながっているんですが、どうやって留まっているかというと、糸の端っこに結び目があって、それが引っ掛かっているだけです。

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ですので切れている糸は、結び目をつまんで引っ張れば取れます。
取れたら新しい糸をつけましょう。


使ったのはこの糸。
いつ買ったのか覚えてない位昔に買ったものです。
ちょっと毛羽立っていたのでロウをこすり付けて表面を軽く焼いておきました。

ミラーの穴に糸を通したら、フィルム室に伸ばしていきます。

で、その前に、フィルム室のカバーを外します。

矢印の4本のマイナスネジを外します。
そして、カバーを真っ直ぐ後に引っ張れば取れるんですが、その確立は1/3です。

と言うのも、パーフォレーションの部分が外れるようになるのが、巻上げを3回行って1回あるからです。
言葉で言っても分かりにくいですね。
外した後の状態で説明します。

この矢印の部分ですが、このように真っ直ぐになるのが、巻上げ3回に1回なわけです。


こちらが外した部品の接続部分。
このように真っ直ぐにならないと外れないと言うことです。
面白い構造ですね。


それから、このカバーは直接フィルムにあたる部分ですので、ピント調整のためのシムが入っています。
これがなくなると大変です。
落ちてしまうこともありますので気を付けて下さい。

では糸をつないでいきます。

ちょっと分かりにくいんですが、赤矢印の部分に滑車があります。
ミラーから来た糸は、この滑車に掛かって方向を変え、緑矢印のドラムに巻きつけるようになっています。

ではドラムに残っている古い糸も取り除いて、新しい糸をつなぎましょう。

ドラムの矢印部分には穴が開いていて、糸を通すようになっています。


そして糸の端を矢印のマイナスネジに巻きつけて締めます。
この時、糸はピンと張らずに、ほんの少し余裕を持たせておいた方がいいと思います。

一応これで糸張りは完了です。
ではちょっと動作確認。

巻き上げていくとドラムが回転し、糸を巻き取っていきます。
そしてミラーが下がりきったあたりで、ドラムが戻ります。
これでミラーがセットされて撮影準備ができるわけですが、ドラムが戻ったために、このように糸がたるんでしまうんです。
この状態でシャッターを切ったら、ミラーが上がって、糸はまた引っ張られていきます。
一連の動作に不具合は無さそうですが、どうもこの糸のたるみが気になります。

フィルム室のカバーをつけて動作確認してみましたが、どこかに引っ掛かる様子もありませんので、とりあえずこのまま使ってみましょう。
ここの構造に詳しい方がおられましたら教えて下さい。

まぁ、とりあえず、最低限使える状態になりましたので、空シャッターなど切って他の不具合が無いかみていくことにしましょう。