明日は明日の風が吹く

ミノルチナSは、私の愛機の一つです。
このカメラはセレンの露出計が付いているんですが、このミノルチナSの後継機で露出計がcdsになったミノルタALSと言う機種があります。
これはミノルチナSと全くと言っていいほど同じカメラで、違いは露出計だけといっても言い過ぎではありません。
しかし実はもう1機種ALSの名をつけたものがあるんです。

ミノルチナAL-s。
さてさて、ミノルチナS、ミノルチナAL-s、ミノルタALS。
ミノルタSは無いようですが…

[3回]

今回ご紹介するのは結構くたびれたミノルチナAL-sです。
軍艦部のエンブレムを見ると「s」は小文字のようですね。

ミノルチナSとミノルタALSの違いは先の書きましたが、それぞれの機種とこのミノルチナAL-sとの違いは何でしょうか。

しかしこの話を長々と引っ張ってもなんですので答えを書きますと、ミノルチナSとミノルチナAL-sは同じものです。
違うのは名前だけ。
それが何で違うかと言いますと、ミノルチナAL-sは輸出用なんです。
これはミノルタのカメラではよくある話ですね。
例えばX-1はアメリカではXK。
αシリーズはアメリカではMaxxum、ヨーロッパではDynaxですね。

では今回のミノルチナAL-sを見てみましょう。


まずは露出計の表示部分の透明カバーが外れています。
でも露出計自体は動いていますね。


で、ここが一番の問題点。
裏蓋のロック機構がありません。
欠品ですね。どうしましょう。
まぁ、ここは追々考えますか。


ファインダーは薄汚れてきれいに見えません。


巻上げはちゃんと動いてシャッターチャージしていますが、「チッ｣と言う音はするものの、シャッターが開きません。
シャッターが開かなくなるのはこのカメラの持病でしょうか。


外観は色々とくたびれています。
まずはこんな所にテープの跡のようなのが有ります。


軍艦部カバーにも大きなキズがあります。


セレンの横の方も引っ込んでいますね。


底はデコボコでキズだらけです。
要板金ですね。

よっぽど扱いが悪かったのか、それとも使わなくなって子どものおもちゃになっていたか。


モルトが劣化していることは言うまでもありません。


と言う感じで全体的に残念な感じのミノルチナAL-sです。
ホコリや汚れも各所にあります。


右が私が使っているミノルチナS。
左がミノルチナAL-sです。
さてこのAL-s、復活なるか。