明日は明日の風が吹く

クラカメと言うのは使って楽しく、直して楽しい。そして撮影結果を見て楽しい。
趣味として楽しめる要素をいっぱい含んでいます。
その中で一つの究極と言えるのがバルナック型ライカであろうと思います。
しかもこのバルナック型は、様々なコピーが作られ、廉価にも楽しむことができますのでそこも愛好家を増やす要因にもなっていると思います。
今回ご紹介するのはそのコピーの一つ。

レオタックスです。
良くできたライカコピーの一つです。

[15回]

レオタックスにもいくつかの種類がありますが、

このレオタックスはf型です。

では各部を見てみます。


こちらは巻き上げダイヤルとシャッターボタン。
単純な面構成が機械と言う雰囲気を演出しています。


その隣がシャッタースピード設定ダイヤルと、アクセサリーシューです。
シャッタースピードは今時の倍数表示ではありません。
倍数表示に慣れた私としては、1/60秒位にしたい時、1/50秒か1/75秒か考えてしまいます。


巻き戻しダイヤルは、バルナック型らしくシンプルなものです。


カメラの前面にはフラッシュ切り替えレバーと、シャッタースピードのスローの調整ダイヤルがあります。
マウントは当然ですが、L39互換です。


ファインダーは2系統あって、四角い方が撮影範囲を確認するファインダーで、丸い二つが距離計です。
マウントの中には距離計連動用のローラーが見えています。


こちらは撮影範囲確認用のファインダーをのぞいたところ。
ちょっと曇りがあるようですね。


こちらが距離計をのぞいたところです。
こちらも曇りがありますが、とりあえず機能はしています。
二重像が少し薄い感じがするのがちょっと心配です。


で、こちらはシャッター幕です。
が、既にボロボロです。
きっと光線漏れしていると思います。


こちらはカメラの底です。
右に見える丸いレバーを回すと底蓋が外れます。


バルナック型共通の仕様ですが、フィルムをカメラの底から入れるようになっています。
しかしなんでこんな面倒なやり方にしたんでしょうね。
背中が開くようになっていれば何も問題ないのに。

という感じのレオタックスfです。

では、ファインダーの洗浄と、各部のグリスアップと調整。
そしてメインイベントのシャッター幕の貼り替えをやっていきましょうか。