明日は明日の風が吹く

先月の28日から少し時間が開きましたが、レオタックスfの分解の続きと行きましょう。
前回はボディー前面のパネルを外すところまで行きましたね。
今回はいよいよシャッター幕を取り出します。
ではまずはこちら。

これはシャッタースピード設定ダイヤルの部分です。
まず赤矢印のマイナスネジを外して、

[7回]

この写真では既に外しいていますが、緑矢印の銀色の部品を外します。
中にはバネが入っています。
そして青矢印のマイナスネジを抜き取って、真鍮の円盤状の部品を外します。


では巻上げ側にあるシンクロ切り替えスイッチの接点を外します。
矢印のマイナスネジを外せばOKです。


そしたらカメラ底面にある、シンクロスイッチを外しましょう。


この写真は前回も出てきましたがもう一度。
上の写真にあったシンクロスイッチは右端にあります。
それを外したら、赤矢印のマイナスネジ2本を外して、何か良く分からないブラケットを外します。

そして緑矢印の3本のマイナスネジを外して、銀色の帯状の部品を外します。


するとこういう状態になりますので、矢印の4本のマイナスネジを外しましょう。

外したら、シャッタースピードダイヤルのシャフトを押しながら、底面部を下方向にスライドさせて、

シャッターのドラムを引き出します。
この時、シャッター幕などが引っ掛かりやすいですので、気をつけてスライドさせて下さい。

これでやっとシャッター幕の交換が出来そうな雰囲気になってきましたね。


ドラム関係を後ろから見るとこんな感じ。


シャッターを外したベースの方はこんな感じです。


では古くなって、ガビガビになっているシャッター幕をはがしましょうか。
本当はドラムに対してどの位置からどのくらいの長さで付けられているかを測定しておいた方がいいのですが、今回はやっていません。
と言うのも、シャッター幕を触れば触るほどボロボロと黒い粉が落ちてきて、まわりにどんどん汚れを広げていましたのでさっさと取りました。


ではドラムの底面部のネジを外してドラムを抜いてみましょう。
赤矢印の四角と、緑矢印の四角がはまるようになっています。
組む時は向きに注意が必要です。


こちらが外したドラム。
さらにリング状の部品を留めているマイナスネジをはすして全て分解しましょう。


全て分解したら、残っていたシャッター幕の残骸をキレイに取り除きましょう。


巻き取り側の方はスプリングが入っていて、抜いてしまうと面倒なことになるかもしれませんので、このままクリーニングしました。


ということで、これがバラしたレオタックスfの全ての部品です。
意外にも部品点数が少ないですね。
構造自体は単純なカメラですからこんなもんでしょう。


こちらがはがしたシャッター幕、銀色の軸は再利用して、幕とリボンの寸法を測ってリニューアルしていきます。

では今回はこの辺で。