尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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6日の記事で、レオタックスfの古いシャッター幕をはがすところまでやっといきました。 では今回はシャッター幕を作っていきます。 シャッター幕用の素材はカメラ修理関係のお店で売っていますので、そこから調達するといいでしょう。 まずは採寸。
[8回]
元のシャッター幕の寸法を測ります。 まずは幅を採寸して、その寸法に従って裁断しましょう。 鉛筆などで線を引いて、金属製の定規を当てて、カッターで切るのがいいかと思います。 メスを使うと言う手もありますが、カッターの切れ味もなかなかのもんですし、メスは取り扱いに気をつけないと怪我します。 必要な幅分にカットしたら、 元のシャッター幕の長さプラス、のりしろ分を考慮して必要な長さに切ります。 後幕と先幕でそれぞれ長さが違うと思いますのでしっかり採寸して間違えのないように。 そして、上の写真にも有りますが、リボンも必要な長さにカットします。 これも後幕用と先幕用で長さが違うはずです。 右上にある銀色の棒にリボンがついたものは元々のものです。 リボンは一見しっかりしていそうですが、どうせ幕も変えますので、リボンも変えましょう。 元々のものは赤い糸で縫いつけてありますが、今回は接着剤で貼り付けます。 使った接着剤はセメダインスーパーX2です。 この接着剤は硬化してもゴムのようにしなるので、シャッター幕の貼り付けなどには向いています。 しっかり接着できるまでこのようにして押さえておくといいと思います。 完全硬化まで24時間ですの、一晩置いておきましょう。 巻が完成したら、今度はドラムに貼っていきます。 このように、先幕のリボンと、後幕の幕をそれぞれドラムに貼っていきます。 この時は接着剤で貼らずに、まずは両面テープで接着します。 なぜかと言うと、正確な位置決めを後で行うためです。 反対側はスプリングでテンションをかけますので、接着剤で接着してしまってもOKです。 ですが気をつけなければいけないのは、きっちり真っ直ぐ貼らないと、巻き取った時にズレが出てしまいます。 ここは慎重に貼りましょう。 貼り終わったら本体に組んでいきますが、調整も含めて組み付けはまた次回と言うことで。
シャッター幕カットにメスがいいという話を聞いて、シャッターリボンには「日腸工業株式会社」の「ポリエステルテープ」がいいという話を思い出しました。確かにカメラ修理って外科手術みたいですけど、こんな奥深い修理での転用が結構広く知られているのは、面白いことです。
ジャン亀さん、コメントありがとうございます。 医療用のものは品質がいいということなんでしょうかね。 品質がいいから必然的に他に流用されることが多くなるのかもしれません。 そう考えると、必要なものを医療用のものの中から探すといいのが見つかるかもしれませんね。