明日は明日の風が吹く

日食を撮影するには一眼レフにND10000とか、ND100000とかのフィルターを付けて、という話になりますが、これが結構高いんですよね。
本格的に撮りたいと思う方にはとてもおすすめのアイテムなんですが、日食を撮ってみたいなぁと思う多くのアマチュアの方にとってはこの出費は躊躇してしまいますよね。
ですがやっぱり何とかして撮りたいという方に、
一眼レフを使ったこんな方法はどうでしょうか。

まずはダンボールを一眼レフのフィルターの内径に合わせて切ります。

[1回]

そして写真のようにまんなかに1.5cmほどの穴を開けます。

そしたら片面をマジックなどで黒く塗りましょう。

次に用意するのは、かぶったフィルム。
最も安全なのはかぶった白黒フィルムを現像したものです。


現像した白黒フィルムなら銀の皮膜ができていますので赤外線も効果的にカットしてくれます。

ですけど、今回の場合は、目で直接見るわけではありませんので安全性については気にしなくてもいいのですけどね。
ですのでフィルターになるものならなんでもいいです。
かぶったカラーフィルムでもいいと思います。

とりあえず今回はかぶった白黒フィルムを使います。

その白黒フィルムを、先ほどのダンボールの真ん中の開けた穴がぶさがる程度に切って貼り付けます。


一枚では減光加減が弱いようですので、今回の場合は2枚重ねてみました。
でも、1枚はすぐにはがせるようにしておいた方がいいと思います。

裏から見るとこんな感じ。


そしたらこれを、レンズのフィルターにはめ込んで、


これをレンズに取り付けて、


では試写してみましょう。


うん、まぁまぁですか。
レンズの焦点距離は400mm。
α900で撮りましたので35mmフルサイズです。
露出はISO200、F5.6、1/250秒です。
ただしAFは、うまく働かないので、マニュアルフォーカスで無限にしての撮影です。

ではちょっと拡大してみましょう。

わずかに黒点も見えますか。
画像はちょっとにじんでますね。
もしかするとαで撮ったせいかもしれません。

でもこれなら十分日食を撮影することが出来ますね。
実はこのやり方は、2009年の皆既日食の時にもやってみています。
その時に写したものがこちら。

この時はかぶったカラーフィルムを使っています。

この方法ならリーズナブルに撮影できますね。
皆さんもぜひ。