明日は明日の風が吹く

1円ジャンクのオリンパス・ペンEES-2が、どこまで直るのかやってみていたのですが、なんとかかんとか、見た感じは良くなりました。

曇りのあったファインダーもレンズも透明度をある程度回復し、もしかしたら使えるかもしれないというところまでは来たのですが、
だがしかし、どうもレンズ前玉の表面が侵されてブツブツになっている様子。
これでは綺麗な写りは期待できないと思いながらも、まぁとりあえずは試写してみてからと思ってやってみたのが今回の話。
が、

[4回]

写してみますとですね。
どうもこれがあっまり良くないんですよ。

例えばこちら。

なんか、キレイなところとボヤけたところが混在している感じですね。

明るい屋外で撮影していますから、露出計がまともなら絞りはF11以上に絞られているはずです。
それでもこれだけぼやけているということは、レンズ自体に問題があると考えざるを得ないでしょう。

ちょっとここで、まともに見えると思える部分を線で囲んでみましょう。

この赤線の内側が比較的キレイで、外側がボヤけてますよね。

ではそのぼやけた部分をマスクしてみましょうか。

こうすると、まともな写真に見えますね。
やっぱレンズが逝ってしまってますか。

他のコマではどうでしょう。

これも部分的にキレイで、残りはボヤけてます。
では先程のマスクを載せてみましょうか。


なるほど、
やはり綺麗な部分は同じ位置にありますね。

近くを写したものではどうでしょうか。

やはり同じような感じですが、綺麗に見えるところの位置が少し違うようですね。
これはやっぱり、ピント調整のために前玉が回転したために、それに伴ってレンズのブツブツの位置も回ったためだと予想できます。

では先程のマスクを回転させて重ねてみましょう。

ほぼピッタリ合いましたね。
ピント調整による前玉の回転角度ともほぼ一致しているようです。
やはりこのボヤケの原因は前玉のブツブツのせいですね。
うーん残念。
前玉を別のものに交換するか、もしくはこのカメラを部品取りに格下げするしかなさそうですね。
それとも最後の悪あがきで、ブツブツが無くなるまで酸化セリウムで磨いてみましょうか。

いずれにしても面白く無い話ですね。
この対策についてはもうちょっと時間を置いて考えましょうか。
とりあえずこのカメラは凍結です。


ちなみにこちらは室内での撮影。
おそらく絞りは開放に近いと思います。
この状態なら全体が柔らかくなって、綺麗な所とそうでない所の差が分かりにくくはなるんですけどね。