明日は明日の風が吹く

長いようで短いかもしれない夏休みもやっと終わり、うちの子も今日から学校です。
夏休み明け初日といえば、休み中にやったたくさんの宿題を持って行くことになりますが、みなさんのお宅では宿題は全部終わりましたでしょうか。
うちはというと、例によって自由研究を最後まで頑張っていました。
去年は那覇と尾道の太陽の高度の違いを調べました。
今回はどんな研究をしたんでしょうね。

材料は庭にある桜の葉っぱです。

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うちの子にどんな研究をしてみたいのかと聞いてみると、酸性とか中性とかアルカリ性とか、性質の違いがあるけれど、それはナニが違うのかを調べてみたいというのです。

うーん。
言葉で言えば水に溶けた時に水素イオンを出すか水酸化物イオンを出すかという違いなんですが、それを小学生レベルの実験で検証するとなると難しいですね。

自由研究の例として紹介されているものでは、いろんな水溶液で酸性かアルカリ性か中性かを調べてみるというだけのものがよくあります。
うちの子としてもそれでは面白く無いのでしょう。その仕組みを知りたいようです。

実際に酸性を示すものやアルカリ性を示すのものはナニかといいますと、酸性はすっぱいもの、アルカリ性は苦いものということになります。
すっぱいものはそのへんに色々ありますが、苦いものというとちょっとわかりにくいですね。
よく言われる例をあげると、植物の焦げ、これがアルカリ性です。

はい、だんだん最初の写真に話が近づいてきました。
私から子どもへの提案は下記のようなもの。
概ね中性と思われる植物の葉が、燃やすとアルカリ性になるらしい。
だからそれが本当なのか調べてみてはどうか。
というものでした。

うちの子もそれに興味を持ちましたので実験をしてみましょう。

まず採ってきた葉っぱをすり鉢に入れて、


すりつぶします。


そしたらすりつぶしたもののpHを測ります。

pHを測定するものといえばリトマス試験紙が有名ですが、そんな物なかなかその辺では売っていません。
もちろん万能試験紙なんてものも有りません。
仕方が無いので紫キャベツで試薬を作ろうかと思っていたんですが、ふと思い出しました。

熱帯魚用の試験紙ならペットショップなどで売っていますね。


ということで今回使ったのがこちら。
テトラテストpH。
余った分はうちの水槽でも使えます。

で、すりつぶした物の測定結果は、

pH7.0から6.5のあたりですか。
生の葉は予想通りほぼ中性ですね。

では次は葉っぱを燃やしてみましょう。


できるだけ灰にした方がいいでしょうから、

しっかり焼きましょう。

焼き終わったら灰を集めてpHを測定です。
という感じが今回の自由研究の主な内容です。

しかし、実験で最も重要なのは考察です。
結果を踏まえてナニが言えるのかを考えることです。
場合によっては仮説を立てて、検証実験も必要になってくるでしょう。

今回のうちの子の研究は、なかなか面白いものになったと思います。
理学部出身の私が言うのだから間違いありません。
さてこの自由研究、どんな評価をもらうんでしょうか。

夏休みが31日までという子もいると思います。
自由研究がまだだという子は、まだ間にあうかもしれませんので、これも参考にしてみてください。